子安地蔵院から1キロ
福満寺へ向かいます
福満寺 【ふくまんじ】
津市史によると「福満寺は往古の大刹なり」と伝えるほか、縁起の詳細は明らかでないとのこと。
山門…
ない…
普通お家みたいな感じ
つくばい
雰囲気サイコ~
本堂
寛文年間の火災と先の太平洋戦争の戦災とで全てを焼失しましたが、お地蔵様と過去帳だけは疎開して無事だったんです
江戸時代、藤堂藩の藩士を檀家として与えられ、以後檀家寺として現在に至っています
御本尊
延命地蔵菩薩立像(木造、古色、像高96cm)
弘法大師御自作と伝えられてます
平安時代の作風を示しており、草創は平安前期の中頃ではないかと推定されてます
往古西町(現北丸之内)にあった頃、寛永時代(1624~44)の地図には西町の北端に市街に面して大地域を占めているんです
寛文三年(1663)現在地に移っています
江戸時代には伊勢参宮の往き帰りに本尊地蔵菩薩に道中安全を祈ったといわれ、参詣しないと片参りといわれる程であったといわれてます
本堂内に笠地蔵も
めちゃ…絵顔
動物供養地蔵菩薩
=福満寺の蝋の木=伝説
昔この付近に一匹の犬がいた
ある日某家の魚が紛失した、さては彼の犬めがと、その主人は怒り、犬の歯を抜き取ってしまった
犬は苦痛に堪えず痩せ衰えてきたので福満寺の和尚は深く同情し、寺に預り日々軟らかい食事を与え大事にいたわった
犬は喜び従順に仕えたが、やがて死んでしまう
和尚はこれを墓地の片隅に葬り、ねんごろに供養を施し、「汝犬とて恩は知るであろう、日頃育くまれしことを徳とするならば、世の為、人の為になるよう、冥福せよ」と回向した
その後間もなくして、その墓に蝋の木が芽を出し大きくなった
人々はさては犬の霊なりと、歯痛に悩む者は塩鰯干物を供えて治癒を祈ると不思議に効験ありと、福満寺の願掛け蝋の木と広く知られるに至ったという
今は地形も変り存在していないんだって
三重四国八十八ヶ所霊場の第六十六番札所
三重県津市北丸ノ内147
福満寺から津新町駅に戻る時…
もう1ヵ所、お立ち寄りやぁ
佛眼寺 【ぶつがんじ】
藤堂高虎が津城へ入城した際、この地に留まっていた青龍院日儀に地を与えたという。
山門は無い
本堂
山号の「妙光山」は伊予国妙光寺の寺号をとり、伊予国から移したようにしたとされるんです
御本尊
日蓮聖人奠定の大曼荼羅
カエル像
日本人の心にかえる
石蛙の傍には立て看板が立てられており「昔のように親を敬い、御先祖様を大切にする日本人の心にかえるよう」と記載
親子の蛙を表しているのでしょうね
日蓮聖人像
日蓮宗の宗祖、日蓮聖人は、相次ぐ自然災害や争乱などで混乱を極めた鎌倉時代に生き、幾多の困難に見舞われながらも、強い信念のもと、お釈迦さまの教えを日本の地でひろめた人物
人々の苦しみを取り除き、社会全体が幸せになるように願った日蓮聖人は、来世ではなく"今を生きる"ことの大切さを説き、法華経への信仰にその生涯を捧げました
法華堂
法華三昧堂の略称
普賢菩薩を本尊として法華三昧を修行する堂なんよ
後世貴人の納骨堂を法華堂と称するのは,そこで法華懺法を修したためとか
宝塔
石造宝塔は平安時代、密教の教えに基づいてつくられるようになりました
『法華経』の中の「見宝塔品(けんほうとうぼん)第十一章」に、宝塔の由来を示す次のような場面が描かれています
あるとき釈迦如来が人々に向かって法華経を説いていると、地中から突然、たくさんの宝石を散りばめた巨大な塔が出現し、中から「善哉(よいかな)、善哉(よいかな)(すばらしい!)」という大声が聞こえました
声の主は多宝如来でした
多宝如来は塔の中へ釈迦如来を招き入れて座の半分をわかち、二仏が宝塔中に並坐(びょうざ)しました
多宝如来は釈迦如来の過去の姿であり、一方の釈迦如来は娑婆(しゃば)世界(現世)の仏
したがって宝塔内の二仏並座(にぶつびょうざ)は、釈迦如来がはるかな過去から仏であったことを示し、中心仏たる釈尊がまさに永遠の存在であることを表します
下から方形の基礎、円形の塔身(とうしん)、笠、相輪(そうりん)という構成から成る宝塔の形式は、基本的に法華経見宝塔品を造形化したものですが、密教的にはこの塔身は大日如来(宇宙根元の本仏)とも見なされます
このため、塔身の軸部には多宝・釈迦の二仏並坐を表わすものがある一方で、四方仏の薄肉彫、五智如来を表す四方の梵字や扉型などを刻出するものがあります
お庭もある佛眼寺!
十三重石塔
十三重石塔が数多く造られだすのは平安後期から
このことから考えると、造立理由として末法思想や浄土信仰を考慮する必要がありますね
他に、金剛界四仏が表されているものがありますから、密教系の塔も
ただ、全部がこうした浄土信仰の所産ではなく、木造塔が火災で焼けたために石造にしたケース、民衆の幸福を願ったものなどもあります
また、なかには墓塔として建立されたらしく、骨臓器が発見されているものもあります
津新町から近鉄に乗って…
家路に