ハワイ?
グアム?
って…錯覚
津市…なかなかやるなぁ
津観音から1キロ離れた護願寺へ向かいます
護願寺 【ごがんじ】
護願寺は明和二年(1765)尾州国貫海僧都が今の津市美里町に「医王山香道院護願寺」を創建し、氏寺祈願所として信仰を集めた。
昭和十二年瑩彰が住職となったが、昭和四十年(1965)に本尊、堂宇を焼失した。
中河原大師院は、初代院主・青山さ免法尼(1868~1960)が仏門に帰依し、近郊近在から信徒が法尼の加持祈祷を受けようと参集し、難病平癒等の御利益を授かったといわれる。
この大師院は昭和二十年(1945)戦災で焼失。(二代目瑩彰和上再建)
その後昭和三十九年(1964)二ヵ寺が合併して「真言宗醍醐派 救世山大師院護願寺」と改称。
堂宇、客殿、山門等を建立して現在に至っている。
山門
ここは「中河原の大師さん」として知られています
手水……
馬酔木 (あせび)がめちゃ綺麗に咲いてます
馬酔木は枝葉に「アセボチン」という有毒成分を含んでいるんやって
馬が食べると酔って足がなえることから
「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、しだいに変化して「あしび」そして「あせび」となったとか…
漢字の「馬酔木」もその由来によるものとか
また、このことから、葉を煎じたものは殺虫剤としても使われているんやって
本堂
こじんまりした境内にこじんまりした本堂
御本尊
薬師如来です
御本尊もこじんまりしてますね
法尼
仏門に帰依し、全国の多くの寺院に参詣し、61歳より数回の富士山頂参拝など、その信仰心近郊近在から信徒が法尼の加持祈祷を受けんと参集し、難病平癒等の御利益を授かり、「中河原のお大師さん」として信仰を篤めてるんです
弘法大師様
弘法大師は平安時代初期のお坊さん
密教を学ぶために唐(中国)へ渡り、帰国後に真言宗という宗派を開きました
仏教を広めることに力を尽くし、数々の功績を残しています
42歳の時、人々に災難が及ばないように四国の色々なところに霊場を作ったのが四国霊場
大師が仏となった後に弟子がその軌跡を巡ったのが霊場巡りの始まりと言われています
お大師様の伝説は全国にございますが、この全てがお大師様ご本人のものとは言えません
全国を行脚したいという思いはお持ちだったかも知れませんが、実際は多忙で出来なかったと思われます
ではなぜ全国にお大師様の伝説が残っているのかと申しますと、平安時代中頃に高野山が火災などで衰退した時期があり、そのおりに高野聖と呼ばれる半僧半俗の集団が高野山を拠点にし全国を行脚してお大師様の偉業を伝え、時には自ら空海と名乗り、地域の人々に様々なかたちで貢献し、高野山に寄進を募ったといわれてます
これらの高野聖の活動が後に弘法大師の伝説として語り継がれ、お大師様が全国を行脚されたとされているものと思われます
水掛地蔵尊
水掛地蔵尊はその名前の通り、 お地蔵さんに水を掛けお願い事を聞いて頂きます
「お地蔵さんに水を掛けるなんて失礼にならないの!?」 なんて声も聞こえてきそうですが…
確かにお地蔵さんの顔や体にめがけ、力一杯に柄杓の水を散らし掛けるのであれば、 叶う願い事も叶わなくなりそうやけど…
でも、安心して下さい。
はいてますよ!
ぱ~んつ!
仏教で水は「清浄」を意味し、 水を掛けるという行為は身を清めるということなので
また顔や体に水を掛けるのではなく、足元に水を掛けます。
これはお地蔵さんの足を洗うためで、お地蔵さんをもてなす大切な行為
お地蔵さんは六つの世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)を遊行されてますので、 その足を洗い、足の疲れをとって頂くために足元に水をかけるのです
その奉仕活動のお礼として、お地蔵さんにお願い事を聞いて頂くのです
心を込めてお地蔵さまに水を掛ければ、きっと皆様の願いを聞き届けて下さることでしょうね
三重四国霊場第六十八番札所
三重県津市中河原325
護願寺から1キロ
目指すは子安地蔵院
子安地蔵院 【こやすぢぞういん】
当時の領主・乙部藤政が信仰した子安地蔵尊を祀ったのが始まりとされる真言宗醍醐派のお寺で、この子安地蔵尊に安産祈願をし見事念願成就した故事より安産、育児にご利益があると広く信仰されるようになりました。
山門
小さい山門ですが…
雰囲気は素敵ですよね
手水舎
かなり古そうな鉢ですね
でも…
蛇口…
本堂
正徳年間(1711~1716年)に再建されたもので戦禍を免れ今に至っています
樹齢270年を超える五葉松雌雄二本の大木が見事やね
御本尊
子安地蔵菩薩
「絹本著色地蔵菩薩像」は鎌倉時代に制作されたものにしては、保存状況がきわめてよい事などより、国の重要文化財に指定されています
保存状況は極めて良く、鎌倉時代に描かれたとは思えないほど鮮やかな色調なんやって
見たかったけど…
見れんかった
水子地蔵尊とお地蔵様
弁財天
貧困を救い財物を与える天女で,七福神の一人
仏教では弁才天と書き,吉祥天の異名とされるが,この2者はしばしば同一視され,ともに弁天と呼ばれてます
ともに琵琶を持ち,音楽・弁才・財福・知恵の徳があるんです