大安寺から3キロ
この日もよく歩く
目指すは奈良町の十輪院へ
十輪院 [じゅうりんいん]
元興寺旧境内の南東隅に位置し、静かな奈良町の中にあります。
もとは元興寺の子院の一つで、元正天皇の勅願で建立されたと伝えられます。
中世以降は地蔵信仰の場として知られてました。
本堂(国宝)内に祀られた花崗岩の石仏龕(がん)(石づくりの仏像を納める厨子)は重要文化財で、不動明王、仁王、七星九曜などが浮き彫りにされており、わが国の石造美術の中でも珍しいものとされています。
南門
本堂の正面に建つ表門で、軽快な四脚門
本堂の正面に建つ表門で、軽快な四脚門
本堂と同じく厚板で軒を支えてるんやってぇ
装飾性のない簡素な構造形式であまり類例が見られませんなぁ
もとの位置は道路側に突き出ていたんやってぇ
十輪院は、ならまちの町並みの中に突如現れる小さなお寺であり、この小さな山門がその目印となっていますよ
小ぶりで簡素な印象の山門は十輪院が大いに発展した鎌倉時代前期の建築であり、重要文化財に指定されています
本堂
内部にある「石仏龕」を見るための「礼堂」として鎌倉時代前期に建立されたものであり、江戸時代などには「灌頂堂」とも呼ばれていたとされてるんですぅ
なお、間口が大変広く、軒や床面がかなり低い位置にあるという特徴は仏堂建築としては異例のものであり、どちらかと言えば中世の住宅建築に近いものとなっており、奈良市内では他に見ることができない風景を生み出していますね
石仏龕・本尊地蔵菩薩立像
十輪院最大のみどころと言っても過言ではない存在としては、本堂内部にある1つの花崗岩を掘りぬいて鎌倉時代に製作されたとされる巨大な「石仏龕」が挙げられます
「龕」という聞きなれない単語は、基本的には仏像を納める「厨子」と同じ意味であり、厨子のように広がる3メートル近い巨大な石に本尊である地蔵菩薩、また釈迦如来・弥勒菩薩がそれぞれ彫られた形となってるんですぅ
またその他にも仁王・聖観音・不動明王・十王・四天王・観音及び勢至菩薩を表す種子(文字)・星座の刻印などが地蔵菩薩の周りに繊細に彫り込まれており、当初は彩色が施されていたともい言われる石仏龕は、地蔵菩薩のおられる世界の極致を描きあげたかのような畏れ多い空間を生み出してましたぁ
石仏龕の手前には、死者の棺などを安置するために設けられ、「金光明最勝王経」・「妙法連華経」の陀羅尼(呪文)が記された「引導石」と呼ばれる石が設置されており、かつては実際にこの石仏龕の前で亡くなった方を極楽浄土へお送りする祈りが捧げられていたことが想像されますねぇ
凄く綺麗な手水鉢やぁ〰️
山門をくぐると、視界が広がり、目の中に庭園全景が飛び込んできます〰️
春夏秋冬それぞれにいろんな花が季節を教えてくれるんですって
時が過ぎるのを忘れてしまうほど静寂な境内ですなぁ
森鴎外は
「なつかしき十輪院は青き鳥 子等のたずぬる老人(おいびと)の庭」 と詠いました……
森鴎外は
「なつかしき十輪院は青き鳥 子等のたずぬる老人(おいびと)の庭」 と詠いました……
世知辛く騒がしい世の中とは無関係な、悠久の歴史の中にある たたずまいが慕わしく思われたのでしょうね……
水原秋桜子は
「優曇華や石龕きよく立つ仏龍王石をがむや雨の燕子花(かきつばた)」 と詠んでいます
松瀬青々は 「十輪院の棟の低きに山霞む」 とその当時の遠景を眺めた様子を句に残しています
水原秋桜子は
「優曇華や石龕きよく立つ仏龍王石をがむや雨の燕子花(かきつばた)」 と詠んでいます
松瀬青々は 「十輪院の棟の低きに山霞む」 とその当時の遠景を眺めた様子を句に残しています
護摩堂
毎月8日及び特別公開の際のみ拝観可能な、「不動明王像」と「二童子立像」がお祀りされている「護摩堂」は、山門(南門)の脇にこじんまりと建っています
毎月8日及び特別公開の際のみ拝観可能な、「不動明王像」と「二童子立像」がお祀りされている「護摩堂」は、山門(南門)の脇にこじんまりと建っています
扁額には「不動堂」とも記されていますね
不動明王・二童子立像
天台宗の僧侶である円珍(智証太師)により平安時代に造立されたと言われる不動明王像と二童子立像が安置されています
天台宗の僧侶である円珍(智証太師)により平安時代に造立されたと言われる不動明王像と二童子立像が安置されています
この2つの像はいずれも温和なイメージを感じさせることが特徴であり、不動明王像は、怒りの表情を見せる一方で巻き髪を持つふくよかな体つきをしており、どこか親しみやすさも感じるものとなっていますよ
矜羯羅(こんがら)童子と制多迦(せいたか)童子の二童子立像はなかなか見ることが出来ないようなユニークな表情をしており、公開されている際には「必見」と言ってもよい存在となっていますので是非とも〰️
「護摩堂」の名の通り火を焚く護摩行が行われるために、仏像はススが付着した姿となっていますが、これもまた趣ある雰囲気を生み出しています
御影堂
650年の建築で奈良県指定文化財となっています
土台はコンクリート製になっていて、地下部分は「霊廟」となっているんやね
石造不動明王立像
庭園の北側に伸びる小道沿いには多数の石仏があり、とりわけ巨大なものとしては、鎌倉時代に造立された石造不動明王立像があり、大変堂々とした姿を間近で見て頂くことが出来ましたぁ
庭園の北側に伸びる小道沿いには多数の石仏があり、とりわけ巨大なものとしては、鎌倉時代に造立された石造不動明王立像があり、大変堂々とした姿を間近で見て頂くことが出来ましたぁ
興福寺曼荼羅石
お寺の南東端には、興福寺の伽藍・仏像を曼荼羅風に石に刻み込んだユニークな「興福寺曼荼羅石」があります
なお、現在は写真のように小堂に納められているため、常に見ることは出来ません
お寺の南東端には、興福寺の伽藍・仏像を曼荼羅風に石に刻み込んだユニークな「興福寺曼荼羅石」があります
なお、現在は写真のように小堂に納められているため、常に見ることは出来ません
ガオォ〰️
それともグワァ〰️かぁ〰️
庫裡かな…
素敵ですね
奈良県奈良市十輪院町27
手作りクリームコロッケおむらいす
950円
全て手作りがウリのカフェのような洋食屋さんのようなお店
懐かしいオムライスは絶品
サラダもワンプレート盛り
クリームコロッケ2個トッピング
ケチャップや、デミグラスやホワイトソースなど選べるんですが…
みぞかつは
デミグラスとホワイトソースのあいがけ
欲張りでしょ~
ふわふわ玉子のオムライス
チキンライスの味は控えめでソースと混ざって適度な塩梅ですね
デミグラスソースは老舗の洋食屋さんの深みコクのあるソースとは行きませんがまずまず
ホワイトソースはデミグラスと違って優しいお味ですよ
サラダはドレッシングが2種類がテーブルに置いてあって…かけ放題
そして1番美味しかったのがクリームコロッケ
衣はサクサク、中のベシャメルソースはトロトロでしたぁ~
近鉄奈良駅から225m
奈良県奈良市東向南町28-1