農地ダメでした~農地取得の難しさ | みぞっちふぁーむとみぞ塾と日本語教師と学生と海外旅行と…

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2009年から2013年までやっていたこのブログを
2019年再開しました



先日、地主さんに会った件


http://ameblo.jp/mizo875/entry-11269313065.html



ダメでした。



理由は、将来、介護施設を建設するかもしれず、

不動産屋がおさえているため。



残念です。




ここ数週間で、農地取得について、

いろんな難しさが見えてきました。





■農地法の問題



仙台など地方都市には、「都市計画」があります。



・市街化区域

・市街化調整区域

・都市計画区域外


の三種に色分けされています。



仙台de脱サラ30男「農業はじめます!」就農準備&"amo la Pizza"編


仙台市の区分地図です。


数年毎に見直しがされます。

(最新のは震災前に策定されていたもの)




市街化区域内の土地は農地であっても、

宅地にできます。


農地より宅地の方がもうかるので、

どんどん宅地化が進むわけです。



市街化調整区域内の土地は原則として

農地に建物をたてることができません。


ですが、

・中古車展示場など簡易な建物は許可がとれる

・医療・福祉施設や公共施設などは建てられる

・生活必需品を販売する店は建てられる

ようになっています。


農地の賃借料は、相場は10aで年間1万円前後。


でも、こういった施設を建てるために貸すとなると、

10aあたり月数万円はとれます。


だから、地主は、農業者に貸さずに

不動産屋に貸したがります。


郊外で明らかにここは元農地だろうというところに

ショッピングモールができたり、

砂利の簡易的な中古車展示場ができたりするのは

そこが市街化調整区域だから。


農地を売買で手に入れない限り、

市街化調整区域で専業農家を目指す人間が農地を獲得するのは

リスクだと感じました。


今は大丈夫でも、

突然、いい再開発話が不動産屋から舞い込んできたとき、

「来年からは去って」と言われかねないからです。


地主が「なんとしてでも農地を守ってほしい」と思わない限り

市街化調整区域での農地取得は厳しいと感じました。





僕の実家がある、大阪府堺市の東百舌鳥地区。


ここは僕が子供のころは、田んぼや林がいっぱいでした。


でも今は宅地、アスファルトだらけで、

子供のころの風景はまったく見られません。


堺市が政令指定都市に昇格したころから、

地区の土地区分が

市街化調整区域から市街化区域に変わったのだと思います。


地主でない専業農家って結構リスクがあるなと感じています。







■地主や集落、自治体の意識の問題



世間では農業者が不足しているとか

遊休農地があるとか、農業が危機だとか問題にしていますが、

その意識が農地を保有する地主さんや集落、

農地を管理する自治体にあるかというと、疑問です。


要するに、今の「日本からみた欧州危機」。


問題は問題だろうけど、

自分の地区には関係ないといった感じ。


お上から降りてきた制度の事務処理係程度の行政の意識レベルでは、

農業問題は解決しない。


今年度から始まった

「青年就農給付金(経営開始型)」の受け取り条件として、

「人・農地プランに入ること」とあります。


地域で農業の将来について地域で話し合い、プランを書面に示し、

それに自分の名前も入っていることが必要になります。


しかし仙台市では

この「人・農地プラン」はまだ策定すらされていないそうです。


農業に真剣に向き合う集落、自治体と付き合うことが

新規就農者にとっては大事なのではないかと思います。








■日本人の気質の問題



日本人は資産を貯め込むことが大好きです。


たんす預金。


農地もそうです。


いずれ(もし息子が定年したら)農地使うかも

とかで、農地をたとえ賃借契約でも手放すことを嫌がります。


あと、家系・後継ぎを大事にする気質も

新規就農者の農地取得困難さを生み出していると思います。




僕が去年いたイタリア。


イタリアは日本とは真逆の気質です。


預金なんてしない。


今がよければそれでいい。


家業を継ぐ概念がない。


だから、資金さえあれば、農地は不動産と同じように

かなり自由に動きます。


僕が滞在した3つの農家さんは、全部自分が一代目でした。


古民家付きの農地を買ってきて、

古民家を自分で改造しながら、農業していました。






■50a(5反歩)要件の壁



農業者として、農業委員会で台帳に載るためには、

農地が50a以上ないとダメです。

(自治体によっては緩和されていたりもします)


台帳に載らないと、JAの組合員になれず、

つまりは農業者としての

助成や補助、融資を受けられません。


東電の賠償金も受け取れません。


稲作だろうが、畑作だろうが、

一人農業だろうが、家族経営だろうが、50a


広大な北海道なら可能でしょうが、

日本の農家は小規模農家が多く、

遊休農地があるとしても、地主さんの一部の土地だったりするので、

近隣の複数の地主さんから

同時に農地賃借契約をとらなければならないことになります。


現実問題として、不可能です。



50aという基準値は

「最低50aないと専業農家として生活できないだろうから」

だそうです。


今、農業は「六次産業化」がブームです。


農産物を生産して、JAに卸す従来のやり方だと、

50a必要でしょう(むしろ、50aでは足りないと思います)。


でも、加工や農家レストラン、無農薬、直売といった

付加価値をつけた「六次産業」なら、

別に50aより少ない土地でも工夫次第で生活できるはずです。


要するに、古い慣習を変えることがめんどくさいのです。








まとめると…




・地主さん


・集落


・行政


の三者の農業に対する意識(農業を守りたい、農業者を歓迎する)が

一致している環境に出会うという、

ある意味、結婚よりも難しいかもしれない電撃的な出会いがないと

難しいということです。




なので、



婚活を一層、がんばらなければなりません。





農地を探しています。よろしくおねがいします。


http://ameblo.jp/mizo875/entry-11273399710.html