放射能リスクとどう向き合うか~楽天アンケートの結果から | みぞっちふぁーむとみぞ塾と日本語教師と学生と海外旅行と…

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2009年から2013年までやっていたこのブログを
2019年再開しました


楽天リサーチが、

放射能汚染に関する意識調査を行いました。



【概要】


対象:20~69歳の女性(全国、インターネット)

    20代、30代、40代、50代以上にわけ、均等に重みづけ


調査期間:2011/11/11~11/14



(1)放射能汚染を気にする食品


1位:野菜・果物類(63%)

2位:米(60%)

3位:魚介・海藻類(60%)

4位:肉(56%)

5位:乳製品(53%)

6位:大豆製品(47%)

7位:調味料(37%)

8位:パン(37%)

9位:菓子(33%)

10位:酒(31%)


*回答者の半数以上が放射能汚染を気にしている

*東北地方居住者は、「生もの」を気にする傾向

*西日本居住者は、加工品についても気にする割合が高い

*子供がいる家庭は、放射能を気にする傾向高い

*一人暮らし家庭は、意識が低め



(2)風評被害のある産地の食品に関して


購入意向は、全体の22%

非購入意向は、全体の39%


*非購入意向者の気持ちとして、心が痛むと答えたのは67%

*関東居住者は、購入意向が高め



(3)風評被害のある産地の食品が安い場合の購入意向


1位:菓子(39%)

2位:調味料(37%)

2位:酒(同上)

4位:パン(36%)


*(1)との比較で、放射能汚染を気にしない食品ほど、

 安ければ買う傾向。



(4)放射能汚染で食品の購入をためらう地域


1位:福島県(62%)

2位:茨城県(35%)

3位:宮城県(22%)

4位:栃木県(20%)


*「特になし」は、33%



(5)食品の放射能汚染に関する考え


1位:情報が分かりづらい(71%)

2位:放射能汚染を意識して購入、調理するのが疲れる(50%)

3位:売られているものは放射能汚染されていないと思う(48%)

4位:放射能汚染の検査結果が非表示でも気にしない(47%)

5位:以前より産地を気にするようになった(46%)

6位:多かれ少なかれ汚染されていると思うので諦めている(42%)

7位:気になる食品はよく洗ったり、火を通したりする(36%)

8位:他人がつくったものは産地が分からないので不安(27%)

9位:汚染検査が実施されているものを購入する(25%)

10位:自分が放射能汚染に対して過敏すぎると思う(14%)








さて、皆様の放射能汚染の意識は

世間の「常識」と比べていかがでしょうか?



ここからは、僕の個人的考えです。




食品については、今後、注目していくべきなのは

生物濃縮が行われる「肉」「魚」、中でも「魚」だと思います。


たとえ放射性物質で汚染された土地であっても

降雨や植物の吸い上げなどにより、除去されていくので、

コメや野菜の放射能汚染リスクは減少する方向へ

進むでしょう。


物は高いところから低いところへ移動しますから、

たまるとしたら、平野部の農地。


でもこれは、モニタリング体制を整うことで把握ができますし、

土地は動かないので除染もしやすいです。


それに対して、海は放射性物質の最終到達地。


そして海水は海流などで移動し、

魚はいろんなところを移動するので、

汚染状況をモニタリングするのは難しいと思います。


特に海底に住む魚や、沿岸部で留まる傾向のある魚は

放射性物質をとりこんでしまっている可能性が高いです。


そして、それらを餌にする大きな魚も

生物濃縮により、放射性物質をとりこむということになるでしょう。





ただ、このリスクをどの程度、恐怖と捉えるか

冷静に自分で考えることが大事です。



一般的に人間にとっての「リスク」は、健康被害や死のリスク。


放射性物質は「発がんリスク」がメインです。


ただ、この種のリスクは生きている限り、「ゼロ」になるはずが

ありません。


リスクについて研究する学者さんの間でよく出てくるのは、

「汚染物質による健康被害リスクは交通事故のリスクより低い」

という言葉。



車に乗ったり、外出したりすることは、

健康被害リスクを高めることにつながります。


でも、だからといって、外出しないで、引きこもっていると

逆に健康によくありません。



煙草は肺がんリスクを高めると、科学的にもほぼ証明されていますが、

やめられない人は絶対にやめない。


「煙草をやめる方がストレスで死を早める」

という人もいます。





人間、さまざまなリスクを背負っている中で、

自分の嗜好と照らし合わせて折り合いをつけ、

無意識にリスクを「選択」しているのです。




僕の場合、このまま宮城に住み続けることは、

放射能リスクを高めることにつながります。


実家のある大阪に帰れば、そのリスクは下がります。


でも、宮城の風景や食べ物、人が好きだし、

逆にここを離れることはストレスにつながると考え、

今でも宮城に残っています。




毎年、山間部で豪雨による土砂崩れ被害が出ています。



昔は「そんなところに住む方が馬鹿だ」と思っていました。


でも、大人になるにつれ、

「自然災害リスクがあっても、この場所が好きで離れたくない」

という人の気持ちが分かるようになってきました。







今回の震災によって、

日本人は「放射能による健康被害リスク」を新たに

背負わざるを得ない状況になりました。


西日本だから安心かといえば、そうでもないと思います。


日本の物流力はものすごいです。


知らず知らずのうちに、

東北のものに触れてしまっているはずです。


リスクゼロにするには、日本を離れ、日本と付き合わない生活を

するしかないでしょう。


でもこれは別の新たなストレス(≒リスク)を背負うことになります。


心理的ストレスや、新たな汚染物質リスクなどなど。


逆に健康を害してしまう可能性があります。






・放射性物質を自分の生き方と照らし合わせて

 どの程度の「脅威」と捉えるか、考えること。


・許容してもよい(≒満足できる)自分なりの「基準」を持つこと。



といった「価値観を持つこと」が必要だと思います。




そして、政府や自治体、食品生産者は

その判断材料を出すための情報を提供することが重要だと思います。





東北産のものを絶対に食べないというのも一つの判断。


東北のものはおいしいし、頑張ってほしいから買うというのも一つの判断。


政府の基準値を信じるというのも一つの判断。


子供のために

政府の基準値より厳しい値を基準にするというのも一つの判断。