福島原発事故による影響がおさまるところか、
どんどん拡大しています。
あまりにも状況が日々刻々と変化しすぎていて、
本当か嘘かもわからない情報が散乱していたので
この手の記事を投稿するのを控えていました。
宮城県、仙台市を中心に、情報を整理してみました。
総じて言えることは、
・文部科学省による航空機による空間線量調査の結果、
福島県の直北に位置する宮城県内の土壌も
放射性物質で汚染されている可能性が高い。
・事故当時の風向きや降雨、地形的要因により、
宮城県内の中でも南部と北部の土壌汚染濃度が高く、
仙台市を中心とする中部は濃度が低い結果が出そうである。
・文部科学省による宮城県中部、南部の土壌汚染調査結果は、
8月中旬結果公表予定だが、
空間線量調査の結果からみて、北部の土壌汚染調査も必要と
思われる(むしろ中部よりも高濃度な気がする)
・宮城県が独自に行ってきた空間線量モニタリングや、
野菜、牧草などの放射性物質汚染調査の経過をみても、
仙台市を中心とする中部だけは、過去に基準超過の事例がない。
・8月から開始された、
仙台市独自による野菜のモニタリング調査によれば、
いまのところ安全性は確認されている。
これらがすべて正しい情報なのかどうか、
自分自身ある程度確認はしております。
できるだけ、行政の調査結果を利用して判断するようにしています。
ですがまだ、自分で調査分析している状態ではないので、
断言はできないということをご了解いただければと思います。
実際、2013年に僕が就農するときには、土壌の調査を独自に実施し、
さらに出荷する野菜のサンプリング分析も実施する予定です。
■文科省による宮城県内空間線量調査結果
文科省が航空機を使って空間線量調査(地表1m)を実施しました
http://ameblo.jp/mizo875/entry-10927962820.html
7/20に文科省が結果をリリースしました。
*土壌汚染調査の結果はまだリリースされていません。
そのマップがこちらです。
参考までに僕の研修先の農園の場所を赤丸で示しました。
県南、県北で空間線量(蓄積)が高くなっています。
これらのマップは蓄積量なので、
おそらく土壌汚染マップもこれとよく似たものになると思われます。
このマップ、あまり宮城県内で話題になってはいません。
特にテレビのニュースではローカルでも取り上げていない。
僕も知りませんでした。
そういえば、文科省が調査するって言ってたけど、どうなってるのかな
と思って調べてみたら、もうすでにしれっとリリースされていたのです。
風評被害やパニックを避けるため、
大きな力が働いているのか少し不気味です。
なぜ、このようなホットスポットができているのか。
風向き、降雨、地形が関わっていると言われますが、
それに関して
さまざまな民間会社が移流拡散シミュレーションを行っています。
僕がいろいろ探した中で、もっとも分かりやすくて、
行政の発表(SPEEDIなど)とも一致していると思ったのがこちら
動画では、
・左側の画面が大気中を漂う放射性物質の流れ。
・右側の画面が降雨の影響が加わったもの(つまり土壌への蓄積)。
が見られます。
そして、3/27時点での土壌蓄積量に関するシミュレーション結果が
こちら
放射性物質は
・福島原発から北西方向に狭い範囲で高濃度に蓄積
・低濃度に広く関東など南方向に蓄積
という傾向があるようです。
文科省のマップとよく一致しています。
また、これまで関東や静岡などで
野菜やお茶などが相次いで出荷停止されたり、
水道水で騒動があったりしていたのに、
福島県直北の宮城県は、
これまで(=稲わら問題で肉牛出荷停止になる前まで)
牧草が基準値を超過した地区が県南、県北で一部あっただけで、
野菜は出荷停止になっていなかった理由も
これを見ればある程度納得できます。
宮城や仙台に放射性物質の蓄積が少ないのは
「たまたま」ということになります。
■仙台市の野菜の放射性物質汚染調査開始
稲わら汚染問題で、現在宮城県は、牛の出荷が停止されています。
仙台牛ブランドが危機を迎えています。
そして、その影響は畜産以外まで広がってきています。
これまで、宮城県が県全体の空間線量や水、野菜、牛乳などの
モニタリング調査を行ってきました。
加えて、8月からは仙台市が独自で野菜の調査を開始しました。
http://www.city.sendai.jp/keizai/nourin/hukushima/pdf/0726_happyou.pdf
第一回の調査結果が出されましたが、以下のとおり。
http://www.city.sendai.jp/business/d/1198931_1434.html
【8/1サンプリング】
宮城野区高砂の露地なす
若林区七郷のハウストマト
太白区中田の露地たまねぎ
どれも放射性ヨウ素、放射性セシウムは検出されず
今後も
青葉区=宮城
宮城野区=岩切・高砂
若林区=七郷・六郷
太白区=中田・長町・西多賀・生出・秋保
泉区=泉・根白石
で様々野菜を順番にまんべんなく調査していくようです。
■所見
まだ放射性物質の放出が微妙ながらも続いている現実
そして、政府や東電に対する国民の不信感
などから、まだまだ安心できません。
収束どころか、広がりを見せていて、
僕自身、ここまで長引くものとは思っていませんでした。
個人的には2013年の就農までに
放射性物質汚染に関する情報が
すべて出し切られた状態になって、
あとは収束させるだけ
となっていればいいなとは思っているのですが、
この調子では…
消費者側の立場では、自分で正しい情報を入手し、
それを自分なりの基準で判断しなければならないという
かなり難しい状況にたたされています。
生産者側も独自で費用負担して分析し、結果を公表するなど、
負担とストレスを強いられています。
被災地のものを買うことで被災地を支援したいという気持ちと
自分自身や家族の身を守りたいという気持ち
いろんな葛藤があって、結論を出すことができず、
また何が正しいか分からないので、
宮城県内でももはや
放射性物質について話題に出すことは
タブーのような雰囲気になっています。


