更新が遅れましたが、
5/26分のニューファーマーズカレッジ の
講義メモです![]()
■土づくりの考え方
・5本の柱
・作土深の確保
・有機物の施用
・土づくり肥料の施用
・排水対策(酸素不足の防止)
・土壌診断に基づく施肥設計
・良い土壌の条件
・根が自由に伸張、水分と養分を過不足なく供給できる
・養分が十分に蓄積、塩基のバランスがとれている
*塩基=石灰、苦土、加里
・有効土層は60cmくらいほしい
*有効土層 : 根が入っていける土層
*砂礫、泥炭、地下水ある土層、岩盤には根が入らない
■有機物・たい肥・肥料
・一般的に言われる「たい肥」は「堆肥+厩肥」
・堆肥 : 植物ワラ、落ち葉など(分解が早い)
・厩肥 : 家畜糞尿、敷きわら(分解が遅く、数年後の堆肥)
・たい肥中の窒素分は一般的に1%くらい
内、有機体窒素が9割を占める
無機体窒素(NO3、NH4)は1割くらい
・有機物の施用の仕方
・たい肥は10aあたり、2t以上は施用
・稲わらや麦稈などをすきこむときは
分解促進剤(石灰窒素、フジュクエース)を添加して
腐熟を促進させる
N分を追加することで、微生物が活性化する
・ソルゴー等の緑肥作物は分解に時間がかかるので
定植1ヶ月前までにすきこみを終わらせる
・最近の肥料はN分多い
Nの多い順は、鶏>豚>牛
特に鶏糞はたい肥使ったときは、肥料は不要と考えるくらいがよい
・ハウス栽培を続けると、土壌成分のバランスが悪化
→ソルゴー等を育てすき込む
・石灰窒素 : pHをあげ(石灰)、微生物を働かす(窒素)
・微生物がよく働く条件
・温度 : 30℃くらい
・水分 : 30~40%くらい(握って離すと土塊ができるくらい)
・pH : 7くらい
・たい肥は必要
多く入れすぎても、あとで肥料を減らせばいいだけ
・
■各種有機物の窒素発現特性
・畑地にとって最も重要な肥料成分は窒素(N)
・有機物の種類によって、Nの分解特性は異なる
・「C/N比」 : 炭素と窒素の比
20より大きいもの → 窒素取り込み群(微生物が働く)
20より小さいもの → 窒素放出群(微生物が働かない)
普通の土のC/N比は12くらい
理想の畑土は、C/N比20くらい
・N放出群(窒素を土壌に放出してくれる有機物)
N速やか(年60~80%) : 鶏糞、野菜残渣、クローバー
N中速(年40~60%) : 牛糞、豚糞
Nゆっくり(年20~40%) : 通常のたい肥類
N非常にゆっくり(年0~20%) : バークたい肥類(樹皮)
*「速やか」たい肥ほど、肥料的効果が高く、
「ゆっくり」たい肥ほど、有機物蓄積・肥沃度upの効果が高い
・N取り込み群(土壌中の窒素を消費する有機物)
代わりに炭素(C)が土壌中に放出される
C速やか(年60~80%) : わら類
C中速~ゆっくり(年20~60%) : 水稲根、製紙かす、未熟たい肥
C非常にゆっくり(年0~20%) : おがくずなど
*「C/N比」高いもの(=C多い)ほど、C放出がゆっくり
*「C/N比」高いものを施用するときは、N不足に注意
→石灰窒素やフジュクエースなどを併用すること
・バークの中でも、針葉樹は
腐りにくく、しかもフェノールを放出して植物根を壊してしまうので、
使わない方がよい
(広葉樹が有効)
・Nを入れすぎると、土がカサカサになる
畑はNが多めに存在sていることが多い
・有機農業における、石灰窒素のかわりとなるものは鶏糞
・Cが少ないと土が明るく、多いと暗い
■陽イオン交換容量(CEC)
・別名「土の胃袋」
・土がCa、Mg、Kなどの陽イオン(塩基)を蓄えておける量
・粘土や腐植が多いほど値大
・腐植の少ない砂土 : 5me/100g
腐植に富む埴土 : 30me/100g
・20me/100g以上は欲しい
高すぎてもダメ
・CECをあげるために、粘土を多くすると耕しづらくなり、
水はけも悪くなるのでよくない
→腐植を加えるのがよい
腐植は水はけと水もちのバランスを良くする働き
・理想的な土は「鹿沼土」
水はけも水もちもよく、団粒構造がある
・腐植の含量は、2~3%が理想
■pH
・降雨により、土壌は石灰等が流亡し、土壌は酸性化
・養分の吸収、溶解、微生物活動に関係し、
作物の生育、収量に影響を与える
・作物により最適pHは異なるが、
おおむね6.5(やや酸性)が理想
・ジャガイモ、サトイモは、最適pHが5.5くらいと低め
■リン酸
・一般的に作物のリン酸吸収量はあまり多くない
・リン酸は固定や老化する
・植物が使えるリン酸は、CaやMg、Kとくっついたリン酸
(有効態リン酸)
・植物が使えないリン酸は、AlやFeとくっついたリン酸
(リン酸固定、火山灰土)
・リン酸がくっつく相手が、Ca・Mg・KからFe、Alへと代わる
(リン酸老化)
・土づくり目標値は、有効態リン酸 20mg/100g以上
・畑はだいたい、100mg/100g以上あるので、あまり気にしなくて良い
むしろ、過剰によって起こる害を心配したほうがよい
(「養分間のバランス」参考)
・同じたい肥を使い続けると、Pが多くなりすぎる傾向
→化学肥料を使うorたい肥の種類を変えるなどで対応
■養分間のバランス
・望ましい塩基バランスは、
石灰:苦土:加里 = 100:30:10
・施用した肥料が全て植物に利用されることはない
N : 半分くらい利用
P : 多くても20%くらい利用
K : 70%くらい利用
・養分間で、
・相乗作用(相手の吸収を促進させる)
・拮抗作用(相手の吸収を阻害する)
効果がある
・リン酸は、Mgとは相乗作用があるが、
Fe、Zn、Cuとは拮抗作用がある
■微量要素
・Mn、B(ホウ素)、Mo(モリブデン)、Cu、Anなど
・微量ではあるが、作物の養分として欠かせない
・含有していても土壌の状態によっては
植物が利用できないときがある
・pH高いと溶けにくい、低いと溶けやすい
