ニューファーマーズカレッジ講義④~露地畑土壌 | みぞっちふぁーむとみぞ塾と日本語教師と学生と海外旅行と…

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2009年から2013年までやっていたこのブログを
2019年再開しました


更新が遅れましたが、

5/26分のニューファーマーズカレッジ

講義メモです音譜






■土づくりの考え方


・5本の柱

 ・作土深の確保

 ・有機物の施用

 ・土づくり肥料の施用

 ・排水対策(酸素不足の防止)

 ・土壌診断に基づく施肥設計


・良い土壌の条件

 ・根が自由に伸張、水分と養分を過不足なく供給できる

 ・養分が十分に蓄積、塩基のバランスがとれている

  *塩基=石灰、苦土、加里


・有効土層は60cmくらいほしい

 *有効土層 : 根が入っていける土層

 *砂礫、泥炭、地下水ある土層、岩盤には根が入らない




■有機物・たい肥・肥料


・一般的に言われる「たい肥」は「堆肥+厩肥」

 ・堆肥 : 植物ワラ、落ち葉など(分解が早い)

 ・厩肥 : 家畜糞尿、敷きわら(分解が遅く、数年後の堆肥)


・たい肥中の窒素分は一般的に1%くらい

 内、有機体窒素が9割を占める

    無機体窒素(NO3、NH4)は1割くらい


・有機物の施用の仕方

 ・たい肥は10aあたり、2t以上は施用

 ・稲わらや麦稈などをすきこむときは

  分解促進剤(石灰窒素、フジュクエース)を添加して

  腐熟を促進させる

  N分を追加することで、微生物が活性化する

 ・ソルゴー等の緑肥作物は分解に時間がかかるので

  定植1ヶ月前までにすきこみを終わらせる


・最近の肥料はN分多い

 Nの多い順は、鶏>豚>牛

 特に鶏糞はたい肥使ったときは、肥料は不要と考えるくらいがよい

・ハウス栽培を続けると、土壌成分のバランスが悪化

 →ソルゴー等を育てすき込む


・石灰窒素 : pHをあげ(石灰)、微生物を働かす(窒素)


・微生物がよく働く条件

 ・温度 : 30℃くらい

 ・水分 : 30~40%くらい(握って離すと土塊ができるくらい)

 ・pH : 7くらい


・たい肥は必要

 多く入れすぎても、あとで肥料を減らせばいいだけ



■各種有機物の窒素発現特性


・畑地にとって最も重要な肥料成分は窒素(N)

・有機物の種類によって、Nの分解特性は異なる


・「C/N比」 : 炭素と窒素の比

 20より大きいもの → 窒素取り込み群(微生物が働く)

 20より小さいもの → 窒素放出群(微生物が働かない)

 普通の土のC/N比は12くらい

 理想の畑土は、C/N比20くらい


・N放出群(窒素を土壌に放出してくれる有機物)

 N速やか(年60~80%) : 鶏糞、野菜残渣、クローバー

 N中速(年40~60%) : 牛糞、豚糞

 Nゆっくり(年20~40%) : 通常のたい肥類

 N非常にゆっくり(年0~20%) : バークたい肥類(樹皮)

 *「速やか」たい肥ほど、肥料的効果が高く、

  「ゆっくり」たい肥ほど、有機物蓄積・肥沃度upの効果が高い


・N取り込み群(土壌中の窒素を消費する有機物)

 代わりに炭素(C)が土壌中に放出される

 C速やか(年60~80%) : わら類

 C中速~ゆっくり(年20~60%) : 水稲根、製紙かす、未熟たい肥

 C非常にゆっくり(年0~20%) : おがくずなど

 *「C/N比」高いもの(=C多い)ほど、C放出がゆっくり

 *「C/N比」高いものを施用するときは、N不足に注意

  →石灰窒素やフジュクエースなどを併用すること


・バークの中でも、針葉樹は

 腐りにくく、しかもフェノールを放出して植物根を壊してしまうので、

 使わない方がよい

 (広葉樹が有効)


・Nを入れすぎると、土がカサカサになる

 畑はNが多めに存在sていることが多い


・有機農業における、石灰窒素のかわりとなるものは鶏糞


・Cが少ないと土が明るく、多いと暗い





■陽イオン交換容量(CEC)


・別名「土の胃袋」

・土がCa、Mg、Kなどの陽イオン(塩基)を蓄えておける量

・粘土や腐植が多いほど値大


・腐植の少ない砂土 : 5me/100g

 腐植に富む埴土 : 30me/100g

・20me/100g以上は欲しい

 高すぎてもダメ


・CECをあげるために、粘土を多くすると耕しづらくなり、

 水はけも悪くなるのでよくない

 →腐植を加えるのがよい

   腐植は水はけと水もちのバランスを良くする働き


・理想的な土は「鹿沼土」

 水はけも水もちもよく、団粒構造がある


・腐植の含量は、2~3%が理想







■pH


・降雨により、土壌は石灰等が流亡し、土壌は酸性化

・養分の吸収、溶解、微生物活動に関係し、

 作物の生育、収量に影響を与える


・作物により最適pHは異なるが、

 おおむね6.5(やや酸性)が理想


・ジャガイモ、サトイモは、最適pHが5.5くらいと低め





■リン酸


・一般的に作物のリン酸吸収量はあまり多くない


・リン酸は固定や老化する

・植物が使えるリン酸は、CaやMg、Kとくっついたリン酸

 (有効態リン酸)

・植物が使えないリン酸は、AlやFeとくっついたリン酸

 (リン酸固定、火山灰土)

・リン酸がくっつく相手が、Ca・Mg・KからFe、Alへと代わる

 (リン酸老化)


・土づくり目標値は、有効態リン酸 20mg/100g以上

・畑はだいたい、100mg/100g以上あるので、あまり気にしなくて良い

 むしろ、過剰によって起こる害を心配したほうがよい

 (「養分間のバランス」参考)


・同じたい肥を使い続けると、Pが多くなりすぎる傾向

 →化学肥料を使うorたい肥の種類を変えるなどで対応





■養分間のバランス


・望ましい塩基バランスは、

 石灰:苦土:加里 = 100:30:10


・施用した肥料が全て植物に利用されることはない

 N : 半分くらい利用

 P : 多くても20%くらい利用

 K : 70%くらい利用


・養分間で、

 ・相乗作用(相手の吸収を促進させる)

 ・拮抗作用(相手の吸収を阻害する)

 効果がある


・リン酸は、Mgとは相乗作用があるが、

 Fe、Zn、Cuとは拮抗作用がある






■微量要素


・Mn、B(ホウ素)、Mo(モリブデン)、Cu、Anなど

・微量ではあるが、作物の養分として欠かせない

・含有していても土壌の状態によっては

 植物が利用できないときがある

・pH高いと溶けにくい、低いと溶けやすい








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