息子のいない生活。
例えるなら、「平穏」。
最初は、ちょっと戸惑った。
躊躇わずに何でもできることが、当たり前ではなくなっていたから。
普通にやりたい時にやりたいことができない毎日だったから。
それが、今は、何をするのも自由。
何時まで起きていても、何時に起きようとも、どこに行くにも、何を食べるにも、何にも制限がない。
出かけ先で買い物にもちょっと寄れるし、
行列にも安心して並べるし、
好きな物をじっくりと選んで買えるし、
電車の中だって寝れる。
どこの店に入ろうが、何を頼もうが、全部私の自由。
私の時間は、全部私のもの。
それって考えてみれば、すごく貴重で、決して当たり前ではない。
狭い布団の居場所を取り合うこともなく、
朝の不機嫌に怯えることもない。
癇癪やパニックを起こさないよう気を張ることもなく、
毎日の献立に頭を悩ませることもない。
好きにテレビをつけられる。
仕事帰りに適当にちょっと道草を食う。
ず〜っと行けなかった歯医者にだって行ける。
それがどんなにすごいことか!!!
正直、ここは天国なのかな?
と何度も思ってしまった。
息子がいるという、ただそれだけのことで、目に見えない制限がこんなにもかかっていたんだなぁ・・・。
これは、離れてみないと何にも分からなかった。
決して、息子が嫌いなわけじゃない。
息子と離れたかったわけでもない。
だけど、いざ離れてみると、息子と離れた寂しさからではなく、そんな、やりたいことにも躊躇してしまう自分が可哀想で、思わず涙が出てしまった。
どれだけ私は自分を犠牲にしてきたんだろう・・・
自分では気づかないけど、我慢して、疲弊しまくってたんだなぁ。
毎日、自分と向き合う時間が、自分に色々なことを教えてくれている。
時間が経つにつれて、自分の心が健康になっていくのを感じる。
何より頭を空っぽにできる、その気分の軽さったらない。
例えるなら、灼熱のアスファルトから、冷房の効いたデパートへ瞬間移動した感じ?
空を見上げて、世界中をハグしたい気分にさえなる。
そんな時間をくれた両親に、心から感謝だ。╰(*´︶`*)╯♡
息子の嫌いな「茄子」をここぞとばかりに出す。笑