昨日、父の病院に行ってきた。

その前に、父の部屋に寄って、

 

リクエストされた仁丹やメンソレータムやら、

懐中電灯や紙おしぼりを持っていった。

ここ数日、父が歩行器を使って歩けるようになったのを機に、

もう退院するとか、転院先のリハビリ病院には行かないとか、病院の先生や看護師さんに対して暴言を吐いていたと

 

姉から聞いた。

私は、そんな父を嫌だなーと思っていた。

今まで、散々好き勝手に暮らしてきて、

 

最後まで人に迷惑かけるのかって思った。

だけど、私の中にあった、父への今までの怒りとか

心の中にためてあった、感情を書いて書いて、

口から出して、泣いていたら、ある日、父を許したっていうのは変だけど、

父と向き合おうっていう気持ちに切り替わった。

私はここ5年父とはあんまり会わなかった。

いつも、逃げてしまう父に対して、もういいわっていう気持ちを持っていたし、

好きに生きればいいと思ってた。

だけど、今は、向き合いたいと思えた。

病院に行って、会って話すと同じ事を何回もいうし、

腹も立つけど、それだけ年を取ったって事だ。

父は母が亡くなってから、寂しさと向き合い

 

1人で生きてきた。私達姉妹に迷惑をかけないように、

 

必死に生きてきた。

昨日、1人で父のゴミに埋もれた部屋を眺めていたら、

 

涙が溢れた。

 

父の寂しさを理解しようとしなかったのは、私だ。

ずっとかまって欲しかった。こっちを見て欲しかった。

普通の親子みたいにしたかった。って子供の頃の思いを

 

大人になってもずっと持っていた。

自分の中にある怒りが、自分を抑えてしまう事に

 

エネルギーを使っていた。だからやりたい事も

 

中途半端になっていた。

今、外側に向いていた、気持ちを自分に戻している。

 

これからも父とのやり取りの中で、怒りや罪悪感は

 

どんどん出てくると思う。

だけど、向き合って、自分の根っこと向き合って、

私は生きたい。