今月も、現在の株価水準の割安感・過熱感をマクロ指標でおさらいしてみます。





◎マクロ指標は市場の「ハザードマップ」


miz-yokanは、投資が好きで簿記の資格を取ってしまった人間。。。




基本的には個別企業の経営分析を得意としてます。




しかし、個別企業のミクロ情報もさることながらマクロ指標も投資する上での「ハザードマップ」と位置付けて重要視しております。



皆さんも住宅を購入したことのある方であれば、買う前に自治体ホームページなどでハザードマップをチェックしますよね



マクロ指標が特に力を発揮するのは、ハザードマップと同じ、大事件や災害が起きた時、、、つまり、ITバブルやリーマンショックなどで投資家の投げ売り・パニック売りになるときです。




普段から個別企業の業績やチャートしか見ていないのでは、ほぼ全ての市場参加者が損失回避に走っている中では無力です。御構い無しに株価は大暴落、大損害を受けてしまいます。





マクロ指標は家を買うときと同じように真剣に定期的に確認すべきものなのです。



とまあ、前置きはこの辺で照れ






◎2つのマクロ指標

今月miz-yokanが確認するのは、「バフェット指標」と「信用買い残」です。




①バフェット指標(日本版)

東証の株式時価総額÷GDPで算出。一国の株価はその国の経済力(GDP=付加価値の合計)に見合った水準になるはずという考えで、ウォーレン・バフェット氏が好んで使用していることから「バフェット指標」と呼ばれている指標です。




この指標は、算出方法も見方も非常にシンプルで、100%を超えたら過熱圏、80%を下回ったら割安、70%以下は本格的な買い場と読めます。





18年9月7日現在、118.23%






②信用買い残(信用取引残高)

信用買い残は、将来の売り圧力を測る指標です。お金を借りて売買する信用取引は、原則6ヵ月以内に反対売買による決済が必要となります。そのため株式市場における買い残は将来的な売り圧力、売り残は将来的な買い圧力となり、信用取引残高は将来の反対売買の圧力を把握するための指標となります。




この指標は、経験則ですが3兆円を超えたら過熱圏、2兆円以下が割安、1兆円付近が本格的な買い場と見ております。




最新の18年8月31日東証発表分

現在、2兆9,328億円





◎今月の評価

今年初めに一時130%まで上昇していたバフェット指標も、2月の大暴落で8%ほど下がりました。さらに米中貿易戦争懸念、アメリカのイラン制裁やベネズエラ政治不安などで原油高が進んだことなどから、現在120%を割りました。




また、信用買い残も3.6兆円からゆっくりと正常化しつつあり、現在3兆円を割り込み、過熱圏をようやく脱しました。

 



が、総合的に依然として過熱圏で、割安とは程遠い水準です。





◎バリュー投資家としてやるべきこと(私見)


現金比率を30%以上に高めておき、下落した時に、いつでも買えるようにしておくのがベスト。




信用買い残は経験則ですが、バフェット指標は理論上も、歴史的にもいずれは100%に収斂します。




年金制度の父、ビスマルクさんの『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という格言もありますが、歴史的に見て、いつか日本株は2割ほど下落します。


もちろんバフェット指標はマクロ指標なので、個別銘柄では今買っておくべきものもあるでしょうし、保有株もすぐに売るべきとは簡単には言えません。



が…



やはり、まだ、今買っても利益を出しにくい水準、、、というのがmiz-yokanの日本株に対する考えです。





ここ一年以上、ネガティブな話ばかりで申し訳ないキョロキョロ


ご参考まで。


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