休日の本気ブログです。
米雇用統計で予想以上の雇用者数増加、トランプさんの保護主義的な通商政策がやや和らぐ見方が広がったことで、ナスダック最高値更新。VIXも一気に11.5%低下し14.64になりました。
雇用統計の中身を見ると、
非農業部門の雇用者数は予想以上の増加。
但し、平均時給の伸びが前月から鈍化しています。
FRBが利上げ年4回を1回くらいは躊躇うかもしれない絶妙な統計数値です。
週明けの日本市場
多少は戻したとはいえ、依然として厳しいと円高(ドル円:106円後半)です。
が、アメリカ通商政策への安堵感や雇用統計のサプライズで、晴れ模様で始まりまりそうです。
バリュー投資家のすべきこと
今日はアメリカ市場の過熱感を確認してみます。
miz-yokanがよく使っているのは、過熱感を図る指標として有名なバフェット指標(株式時価総額÷GDP)です。
一国の株価はその国の経済力(付加価値の合計)に見合った水準になるはずということです。
非常にシンプルな指標で、100%を超えたら過熱圏、80%を下回ったら割安、70%以下は本格的な買い場と読めます。
これまで過去最高値だった2000年ITバブルの時は
142.52%でした。
その後、2009年のリーマンショックで51.37%まで暴落しました。
そのITバブルを超えている2018年3月9日は?
なんと。。。
145.89%
現金比率を30%以上に高めておくに限ります。
いつ、どんな要因で今日のバブルがハジけるかわかりません。
(以下は、バブルについて個人的な意見)
リーマンショックを乗り切ってきた経験からすると、投資家のリスク認識が低くなっていくと、リスクの高い資産(中には問題があるものも含む)に簡単に資金が回ります。
例えば、どんなに過熱していても利回りを確保しようと様々な商品に手を出すファンドや投機筋。株や債券で思うように利回りを確保できない時、それ以外のリスク含みの商品に資金を回します。
リーマンショックの時は、サブプライムローン債にだぶついた資金が集まりました。
今回は、株と債券以外の何に資金が集まっているでしょうか?
近年、価格が何十倍、何百倍にもなったものです。
仮想通貨(暗号通貨)です。
仮想通貨はもともと、海外送金の手段として広まりました。
主に新興国から先進国へ出稼ぎに行った外国人労働者が母国へ送金する際に、送金手数料を大幅に減らせるとして発展したツールです。
それが海外旅行や出張などでも多く使われ始め、注目されました。
そこにだぶついた資金が流入し、決済手段としての利用が始まり、「資産」の形を成したわけです。
参考までに、バフェットが仮想通貨に投資しないのか?という問いに対して、以下のように答えてます。
「仮想通貨に総じて言えることは、ほぼ間違いなく悲惨な最後を迎えるということです。それがいつ、どのように起きるかはわかりませんが。」
…尚、決して仮想通貨を否定しているわけではありません。(miz-yokanも出張・旅行で使います)
経済史や株の歴史などで多く取り上げられている、世界で最初のバブル。。。
17世紀にオランダで起きたチューリップ・バブル
では、チューリップの球根に家を買えるほどの値が付きました。
次のバブルの「球根」が本当に何なのかわかりませんが、価格が急騰している何かには違いありません。
バリュー投資家として、価値以上の価格に手を出さないよう気をつけていきましょう。
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