(休日の真面目なブログ)
miz-yokanはバリュー投資家として、毎月株式市場が過熱圏なのか、割安なのかを見ています。


2月はアメリカの金利上昇、VIX(恐怖指数)上昇によるリスク・パリティファンドのリスク浮上、パウエル議長の議会証言でのタカ派の見方、トランプさんの追加関税発言、そして円高。。。


日本市場は大きく値を下げました。

週明けもかなり不穏な空気です。





ただ一部割安論が出ているようです。



本当に割安になったと言えるのか、、、
確認していきます。



miz-yokanがよく使っているのは、過熱感を図る指標として有名なバフェット指標(株式時価総額÷GDP)です。


一国の株価はその国の経済力(付加価値の合計)に見合った水準になるはずということです。


非常にシンプルな指標で、100%を超えたら過熱圏、80%を下回ったら割安、70%以下は本格的な買い場と読めます。

{49941E31-15BE-4BCF-8456-7C15BA71A0BC}
(出典:時価総額は東証全市場の月末時価総額、GDPは17年10-12月までは日経ビジュアルデータ、18年以降は直近GDPでグラフ作成)




18年3月2日現在 

バフェット指標は120.68%

まだまだ高い。。。



一時130%まで上昇していたバフェット指標も、2月の大暴落で8%ほど下がりました。

その後、パウエル議長の議会証言で利上げ年4回の見方浮上、トランプさんの鉄鋼・アルミ関税発言でさらに2%ほど下落した形になりました。


依然として1980年台のバブル期(140%超)に次ぐ過熱水準です。


最新の内閣府の発表では17年10-12月の名目GDPは549.7兆円。 いまの株価は、GDPが600兆円まで上がったとしても、高い水準といえます。  



◎バリュー投資家としてやるべきこと

現金比率を30%以上に高めておいて、いつでも買えるようにしておくのがベストです。


企業の想定為替レートの平均が1ドル=約110円ですので、現在の為替水準ですと1-3月決算で業績未達や下方修正、来期業績見通しの修正もあり得ます。


特に海外売上高比率が高く、1-3月に売上が偏重している半導体・設備関連株は年初から好調な分、今期はかなり期待されて株価は倍以上になってたりします。

もし来期の業績見通しが低かったら?半導体のシリコンサイクルはそろそろと迫ってきています。下落した時の恐ろしさを想像すると、、、個人的にはやけどじゃ済まないのではと見ています。



 
もちろんバフェット指標はマクロ指標なので、個別銘柄では今買っておくべきものもあるでしょうし、保有株もすぐに売るべきとは簡単には言えません。



が…



やはり、今買っても利益を出しにくい水準。
最低でも3割はキャッシュポジションです。





ネガティブな話ばかりになってしまいました。

景気の気は気持ちの気。
休日のうちにリフレッシュしましょ!


ご参考まで。


※投資は自己責任です