2017年12月を
振り返っています
死んでいく事を認める
この世で最強最悪の死
余命宣告はずっと前にされていて
わかっていても
心の中
そんなはずない
信じない 信じちゃいけない
って かなりの抵抗否定していた。
それを 全て覆して 認めるのは簡単じゃない
辛い
死んでしまった事を受け入れるのとも違う
↑
死んでしまった事は今だに受け入れてない
受け入れられない
旦那が死にたくない
まだ、死にたくない
生きていたいって言ったら?
お別れの覚悟なんて
簡単に消えてしまうかもね
2017年12月16日
娘は15日に退院できて翌16日
旦那の病院に来れた
旦那は、
『ちゃーーー
良かった
大丈夫か?
会いたかったよーーー』
って
言って涙ぐんだ
自分は大丈夫なんかじゃなかったのに・・
『お父さんは大丈夫だから、
また、家族みんなで会いにきてくれな』
って
娘と会えた事を
すごく喜んでいた
娘も母も帰り
旦那と2人きり
旦那はずっと寝てる
昨日までの苦しみが嘘のように
穏やかに寝ていた
私は
旦那の手のぬくもりをしっかり記憶に
残すように・・
ずっと旦那の手を握って
旦那を見つめていた
たまーに起きては
何も言わず
ニコって笑って
手を握り返してくれる
でも
またすぐ意識失うみたいに
スーーーって寝てしまう
夜中
旦那は寝ながら
ニコニコ
微笑んでいた
いい夢見てるのかな?
微笑んだまま
突然
目をパッっと開けて
今度はじーーーーっと
真剣な目で私を見つめて
力を振り絞って
こう言った
『俺 この家族で良かった
本当に良かった
お母さんと知り合えて良かった
お前が奥さんで良かった
お前は嫌だったかもしれないけどな
ダメかなー
また会いたいなー
また 夫婦になりたいなー
この家族で、次も生きたいなー
こんな迷惑ばかりかけてる俺じゃー
無理だよな
この家族が・・
‥‥‥
俺は大好きなんだ
これまで本当にありがとう
俺一人だったら無理だった
家族がいてくれて本当に良かった
幸せだった』
・・・・・
過去形で
なに言ってるの
何言っちゃってるのよ
次も????って
どーいう意味
って
聞こうと思ったのに、
再び旦那は眠ってしまった
旦那は、穏やかに・・
次に生まれ変わった時の事を口にしたんだよね?
それは・・
旦那自身、この世から旅立つ事を受け入れて
いるって事?
趣味も価値観も違って
喧嘩ばかりしていた旦那と私
なのに、最大の悲しみ
死を同時に受け入れる覚悟するなんて
皮肉だね
でも旦那と私は
一番大切にしてきた事(子供達と、仕事)は同じだったものね
絆は長い年月かけて育てて深くなっていたね
話が出来た
最後の夜になった
この世に残す妻に最高の
言葉を遺してくれた旦那
苦労かけてきても
残してくれた言葉で
苦労は帳消しだね
あなたの妻で良かったって
思う言葉を遺してくれたこと
ずっと
忘れない
あなたの妻で幸せだよ
死ぬまで旦那だけ
ONLYONEで
ナンバーワンだからね
翌17日に来てしまう苦しみを前に
この日・・・・・・
旦那は痛み止めも睡眠薬も
クスリは一切飲まず
気持ち良さそうに朝まで寝ていた
お別れ・・の時は近づく・・
現在6月13日
当たり前の幸せな毎日は
終了した。
もう二度と戻らない
当たり前に存在した
賑やかな旦那は・・
もう、どこにもいない
今から20年前の写真見て
この頃の私に
[怒ってばかりいないで
子供にも旦那にも、もっと笑顔で
接してあげて]
って忠告したい
もう一度、この頃に戻って
旦那と子供と大変でも
賑やかに楽しく暮らしたいよ
見えなくても、どこかに旦那は
存在しているよね
この世じゃない
違う世界にいるんだよね
また会えるよね