僕はキミが好きだ。
誰よりも好きだ。
それでもこっちを向いてくれない。
見てくれない。
キミを傷つけないように好きという気持ちに蓋をする。
聞こえない振りをして何も見ない。
例えキミが誰と話しても。
例えキミが誰と遊ぼうとも。
でも、嫉妬の炎は奥底で燃え上がるばかりだった。
消そうとしても消えない。
キミの笑顔を見ているとまぶしく感じる。
闇の中の僕を照らしてくれていた。
キミは僕の気持ちを何も知らずに近寄る。
嗚呼、君が悪いんだよ。
腕を掴んで引き寄せる。
疑うことをしない。
吸い寄せられるように頬に手を添える。
重なった口付けは甘かった。
彼女は少しの怯えた色を見せた。
初めてだった。
彼女に言った愛の告白。
けれどもキミは残酷な言葉を口にした。
「私はまだ、好きかどうかわからない。
答えは出ないの。
あなたとお友達のままじゃ駄目かしら。」
潤んだ瞳。
けれどもう、興味は失せた。
まるで心理を扱うマジシャンのようだった。
滑稽で、残酷なキミの笑顔はもう見れない。
「ごめん。
答えがでないのだったらお別れだ。
さようなら。」
離した手。
名残惜しそうにキミの手は伸びていた。
闇に引きずり込まれた。
もう何もわからない。
僕は人に寄りかからないと生きていけない。
依存性が高いだけ。
だから本気の恋なんて物は知らない。
そんなのはただの戯言。
それでも、唯一キミが欲しかった。
興味はもう湧かない。
人を傷つけることしか知らない恋。
吐き気がするほどの甘い罠。
傷つけてでも手に入れたいというのは罪なのか。
優しく愛でるだけじゃ何も変わらない。
今日もまた違う奴を見つめて過ぎていく。
抱きしめてしまいたい。
本当の恋を忘れてしまったカラクリ人形は歪な形を成しているまま。
傷つけることしか知らないカラクリ人形は自分を自分で絞め殺していた。
言葉を言う前にナイフを突き刺す。
キミの血がとってもきれいに映るんだ。
こんなことはしたくなかったのに。
赤い涙をこぼしながら呟いた。
コレデキミハエイエンニボクノモノダ。
~+BUT END+~