昨日は旦那のおばあちゃんの家にぷっぷちゃんを連れて行ってきました。おばあちゃんの家は私たちの家からトランバイ(路面電車)で5つ先のところで、距離的にはそんなに遠くないところにあります。
でもぷっぷちゃんが生まれてから、というより旦那と結婚してから本当に数えるくらいしか行っていません。行くにしても法事や誰かの誕生日で顔を合わせるくらいでした。
というのもこのばあちゃん、結構な曲者なんです。
強烈なヒロイズムとでもいうのでしょうか、自分が世界で一番純潔で善良であるのに、世界で一番大変な想いを強いられている・・・的な?
そして自分が一番正しい、『俺がルール』タイプの人です。(ジャイアンかっ!)
おまけに気性も荒いのでマット言葉で人を罵る罵る・・・。(@_@)
まさに一見相反しているかのような、ヒロイズムとジャイアニズムが融合したようなお方なのです。
私は昔旦那とまだ付き合っていたころ、1カ月だけこのおばあちゃんの家にお世話になったことがあります。
そのころ旦那は当然こちらの実家に住んでいました。また去年亡くなったおじいちゃんも生きておられました。
悪徳会社に騙され、なかなかまともなアパートが見つけられなかった私に、旦那くんが家に住めば?と言ってくれたからなのですが、おばあちゃんと一つ屋根の下の生活は、それはそれはいろいろありました。
おばあちゃんは何せ『よそ者』が嫌いなので、毎日毎日いろいろと言われていました。何かやれば文句を言われ、何もやらなくても文句を言われ・・・。
亡くなった旦那のお父さんは地方出身でモスクワ人ではないのですが、モスクワ人であるお義母さんと結婚し、お義母さんの実家に住んでいた時も、相当おばあちゃんにいじめられていたそうです。
あまりにもストレスの多い生活に、とても温厚だった義父も何度か家出を試みたそうです。
そして最終的にまだ行く場所も決まっていない私を、おばあちゃんは家から追い出しました。(まあ、こんなモスクワで少しの間でも泊めていただけたことは感謝していますが)
そんなことが過去にあったため、結婚しぷっぷちゃんが生まれてからも何か会いたくなく、できる限り会わないようにしていまいした。
でもおばあちゃんはひ孫にメロメロ。
去年おじいちゃんが亡くなってからは家に一人きりということもあり、暇&寂しいご様子。
最近はぷっぷちゃんもだいぶ活発になり、お散歩しているとはいえ、毎日私とだけといると飽きているようなので、ご無沙汰もしているし・・・ということで会いにいったのです。
おばあちゃんはひ孫であるぷっぷちゃんにメロメロすぎなほどメロメロです。それはいいのですが、心臓がよくないためぷっぷちゃんを抱っこすることはできないのに、二人きりになろうと画策してきます。
買い物にでも行ってこい。(もう済んでます)
用事があるなら済ませて来い。(いえ、特にありません)
この子には私がいればそれで十分。(えーと、それは・・・?汗)
などなど、とにかく私がお邪魔な様子。
仕方ないので1時間ほど近所のスーパーに、特に買うものもないのに行ってきました。
夜になり旦那も仕事帰りにかけつけてきたので、そろそろ帰ろうかな~という頃。帰り際に家の電話が鳴りました。どうやら義母からの電話のようです。
「ええ、元気よ。聞いて!今日はうちにお客さんが来てるのよ~。ひ・ま・ごよ、ひ・ま・ご!今ワーリャ(旦那)も仕事が終わって帰ってきたわ。うん、そうそれまで二人で過ごしてたの~。」
・・・・二人?
はい、エアー嫁!!!
私はいなかったことになってます。あは、あは~・・・
「じゃ、今日はお世話になりました。ありがとうございました。」
「いえ、こちらこそありがとう。また来てちょうだいね!」
「はい、(50年後に)また来ます~(=⌒▽⌒=)」
・・・・・。
かくしてエアー嫁は心中に複雑な想いを抱えつつ、今日も抱っこひもで雪の降るモスクワを行くのでしたー。
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