○塾に就職すると
・講師
・責任者
・担当者
などの職務の割り当てが行われる
人の足りない塾は校舎に配属されてからすぐに「責任者」として任命されるので、右も左も知らない状態で校舎のオペレーションをしなければならない
私の塾でも同期の新卒者がいきなり責任者に据えられた。当時は個別指導部門が急成長を遂げており、1校舎に1人の責任者を置かなければならなかったので仕方のない話だ。同期には元塾生やアルバイト経験者も多く、最初から責任の重い部署に配属されたのかもしれない。
それが良い事なのか悪い事なのかは分からないが、給与が低い状態(与えられる報酬が低い状態)で重要なポジションを与える事に私は賛成できない
新卒者にもこのような配置をするのだから、特に転職者の場合はさらに高い要求をされる可能性が高い
だからこそ仕事内容はきちんと確認し、給与を考慮しながら転職先の塾を決めた方が良い
どこもかしこも塾は人手不足だから、ある程度の交渉は「今」ならできるはずだから
さてどうして塾が人手不足なのかというと「時間面の融通の利きづらさ」にある
昼出勤、22時・23時・終電がラストの塾もある
こんな生活をしていると、彼女や彼氏とのデートや子供と遊ぶ時間がとれない
こういう事情のせいか、この業界はこの業界を知るもの同士でしか長続きしない割合が非常に高く、私の会社の周りの社員も離婚率が50%を超えている
「離職率」ではなくて「離婚率」だよ(ちなみに3年未満での同期の離職率も余裕で50%を超えていますよ)
相方の理解、または、相方が一人でも寂しくない人でないと夫婦生活が続かないのである
次に仕事内容
仕事内容的には楽な方だ
クーラーの効いた部屋でぼーっと過ごすこともできるし、忙しく仕事することもできる
このあたりは目に見えないサービス業なので働き方は人によって差が大きくでるところ
例えば生徒への過剰サービスをする校舎の責任者の元で働くと
日曜出勤・午前出勤・残業等々、自分の時間が食いつぶされる
逆に生徒へのサービスが少ない校舎の責任者の元で働くと
定時退社・校舎を閉めることが多くなるので、自由な時間を確保することができる
どちらのやり方が良い・悪いということではなく、要するに仕事と余暇のバランスが重要なのであるが、このバランスの偏りが激しく「過剰サービス」をする人の方が多いのが現状であり、だからブラック業界と呼ばれてることとなる
働いている方が悪いというのではなく、みんな「生徒のため」「在籍のため」に必死だし、上司がそのような働き方しかできないから部下も従わざるを得なくなる
最後に肝心の授業力や営業成績であるが
要するに本人が「気にするか・気にしない」の問題である
私の会社は報酬面であやふやな所が多いので、営業成績が悪くても最低限の給与は確保できる一方で、営業成績が良くても報酬はあまりあがらない
ノルマがきつい塾であれば、営業成績が悪ければ給与が全くもらえず、逆に良ければものすごく給与が上がるのかもしれない
給与体系は塾の考え方によって大きく変わりそうだ
ま、人の評価(授業力)を気にしない人は授業の顧客アンケートで「わかりづらい」とクレームをたくさん受けても開きなおれるのだろうし、営業成績を気にしない人はのらりくらり適当に商品を売るのであろう
そういうことも出来るのが塾業界である
塾で働くにはストレス耐性が強くなければかなりしんどい
むしろ強くなければメンタルがやられてしまう
しかし、メンタルの弱い私が続けてこれた理由は、結局は自分がこの職を好きだったからといっても過言ではないが
今のところ、5月より配属された部署の「集団で教える」ということにはあまり適性を感じていない
10年間携わった個別指導のことは別に書いていくが、私は個別で教える方があっていると思う
さぁどうするかな…?50歳定年計画…