別れの始まり | 最愛の人

最愛の人

最愛の人との永遠の別れ。誰もがいつかは経験するかもしれません。少しでも今ある幸せを大切に過ごせますように。

朝になり、空くんに義母から電話がかかってきました。「今すぐ帰るから外に出て来なさい!」

私は空くんにもう一度聞きました。

「どうするつもりなの?」

空くん 「…ごめん…」

「ごめんってどういう意味!?私や子どもを置いて実家に帰るって事??」


…空くんは何度も「ごめん」と言いました。

「昨日帰らないって言ったよね?今帰るのなら、もう2度と子どもたちにも会えないと思って帰って!」私はどうしたらいいのか分からなくなり、空くんにそう言いました。

それに頷いたのか頷かなかったのか…それすら覚えていません。


空くんは1人で義父母の元に行きました。

私は寝ている子どもたちを見ながらこの先どうしたらいいのか分からず途方にくれ、ただただ涙がとまりませんでした。


少し落ち着いてから、私は自分の実家に電話をかけました。「義父母が空くん1人を迎えに来て、帰らないって言ってた空くんも義父母と一緒に実家に帰ってしまった…どうしたらいいのか分からない…。」空くんの借金の事から全て、私は父に話しました。

父は「嫁と子どもを置いて親と帰るなんてどういう事だ!!!とりあえず実家に帰って来い!」と激怒しました。


その日、空くんからは何の連絡もないまま夜になりました。そして夜になり、義母から電話がかかってきました。