アルバで白トリュフ | Miyuomilan イタリア生活備忘録

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2015年2月からミラノ近郊に住む駐在員妻です。
イタリア語学力ゼロからスタートする初めての海外生活を主婦目線で綴ります。
2016年9月、ブログ名変更しました。(旧・ひよっこ駐妻 イタリア生活備忘録)

週末、アルバ地方に行ってきました。

アルバのあるピエモンテ州は、イタリアを長靴に例えるとちょうど膝頭あたり。葡萄畑が広がる丘陵風景も素敵で、バローロやバルバレスコなどワインの産地としても有名です。

今回アルバを訪れた目的は、美味しいワインと…白トリュフ!

アルバは、イタリアの食材の王様である白トリュフの産地として世界的に有名なのです。毎年10月はアルバで白トリュフ祭りが開催されるらしく、小さな街ながらも沢山の人で賑わうそうです。

白トリュフの収穫時期は9月中旬~12月中旬くらいで、ほんの短いあいだ。しかも収穫してから2日ほどで水分と香りが抜けてしまうらしいので、日本ではめったにお目にかかれない高級食材です。

黒トリュフはよく加熱料理に使われるそうですが、白トリュフは「生」で香りを楽しむもの。目玉焼きや卵パスタなど、動物性脂肪のシンプルな料理との相性がバツグンだとか。


今回は、ある日本人の集まりに混ぜていただき、1泊2日で白トリュフ三昧!と相成りました。1日目はアルバ近郊のレストランランチ&ホテルディナー。2日目はランチ後、白トリュフ祭りに行く計画にしました。

先月から風邪で体調不良が続いていましたが、この日をターゲットに気合いで体調整えましたよ!

さて、アルバ近郊の葡萄畑風景。
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こんな感じで丘陵が広がります。のどかな丘陵にコムーネが点在し、日本で言う所の隠れ家レストラン?が色々あるようです。

まずは1日目ランチ。
レストランに入るとキノコの良い香りが漂っていました。小さな田舎町にちょこんとあるのですが、白トリュフ目当てのお客さんですぐに満席に。

白トリュフは別メニュー。
⁈ 
ひゃーすごい値段が付いてる!さすがマツタケを上回ると言われている高級食材!

ダンナは卵風味のパスタ・タリオリーニのバター和え 白トリュフのせ 38ユーロ、私はチーズのラビオリ黒トリュフのせ 12ユーロ。
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白トリュフは、お料理がサーブされた後に、一人一人テーブルにて削られます。
ダンナのお皿を一口拝借。産まれて初めて食した白トリュフ!香りはとーっても芳醇、上手く言えませんが、生なのにスモークしたかのような濃い風味があります。でも私の頼んだ黒トリュフのほうが、ガツンと来る香りというか…。香りはどちらも強いけど、黒より白のほうが上品という印象です。


午後テニスで身体を動かして、お待ちかね、ホテルの白トリュフ・ディナーに。
こちらがメニュー。
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ん?お料理は30ユーロ?安いやん。私は完全お任せモードだったので「白トリュフを削るのは35ユーロ」という一番下の一文は気にしていませんでした。
そしていざ白トリュフコースの始まり~~。

白トリュフは、一人づつ、一皿づつ、都度ウエイターのおじさまが削ってくれます。やっぱり削りたてでないと、香りがとんでしまうんでしょうね。白トリュフ、一片一片が大きい♩

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子牛のタルタル
半熟玉子フライ&キクイモ&チーズ
というピエモンテ名物の前菜2品と
お昼と同じタリオリーニパスタのバター和えに白トリュフスライスをどっさりと。
写真以外にも、メイン料理の牛肉の煮込みとデザートをいただきました。

ワインも数種楽しみ、いざお会計となった時、衝撃の事実が!

メニューの「白トリュフ乗せは35ユーロ」というのは一皿だけの値段のことだったのです!私達は皆、前菜2品とパスタにかけたので、35ユーロ×3皿=105ユーロの白トリュフ代金が、お料理30ユーロに上乗せされていたのです!もちろんお酒は別。

私達は10人以上のグループだったので、削り係のおじさまがテーブルを一周するだけで400ユーロ超が課金される訳ですよ。そりゃ必死に削るわけだ!

こちらのホテル、その年毎に色々な白トリュフの加算システムをとっているらしく、去年は1グラム=◯ユーロ方式だったらしいです。

料金にびっくりですが、日本ではなかなかいただけない旬な食材。次の日は何の料理に削ってもらおう~~?と考えていた所、急にダンナに胃腸風邪の症状が現れてしまいました>_<
翌日は、我が家だけ予定をキャンセルして泣く泣く帰路についた次第…。

アルバ地方。白トリュフはもちろんですが、葡萄畑が広がる丘陵風景ものどかで美しい場所でした。アルバの白トリュフ祭りも行きそびれたし、また是非リベンジがてら訪れたいです。