くるならこい、なのよ。息子ちゃん。お母さんはもう心の中の盾を捨てるよ。


こうなってほしい、こうならないあなたがいけない・・・と思ってきた。

いつもあなただけ、みんなと同じことができなかった小学校時代。

みんなが外で遊んでいても、あなたはひとりで部屋にこもっていた。

いいお天気だよ、外で遊びなさい!と声をかけたらしぶしぶ。

でも外へ行ってもあなたはひとりだった。

それは、お友だちのノリについていけなかったからなんだよね。


そんなあなたを見ていると悲しくて。ただ元気に楽しく遊んでほしかった。

どうしてみんなと合わせられないの?!と思っていたから。

でもそれはあなたの気持ちじゃなくて、お母さんの気持ちだったね。


お母さんもあのころはまだ、お母さん小学生ヴァージョンだった。

今よりはなにもわかっていなかった。


あなたはあなたの速さでいい、きちんと心がある人間になってほしい。

お母さんはもう、心の中の楯は捨てたから。

自分を守って、あなたを跳ね返したりしないから。


あなたはあなたとして、わたしはわたしとして、

一緒に大きくなろう。