「紅の豚」 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

 

ジブリ映画の中でも、ファンの間で根強い人気を誇る映画ですよね。

私も大好きな映画です。

 

私が初めて観たのは、おそらく大学1~2年の頃だったと思うのですが、しかし、正直言って、最初に観た時はあんまり面白くない映画だな~と思いました…(^_^;ゞ

 

ちょっと自分の想像と違っていたというか。

 

私にとってジブリ映画といえば、「ナウシカ」や「ラピュタ」のような冒険活劇的な映画っていうイメージがあったので、それに比べると、これは少々地味な印象を受けたというか、意味がよくわからないな~…と思っていました(^_^;)

 

大学生とはいえ、大人の恋が理解できない、子どもだったんでしょうね~(笑)

 

その後、何度かこの映画を観ましたが、観るたびにだんだん身にしみてくるというのか、良さがじわじわと伝わってきて、今では好きなジブリ作品ベスト3に入ります(笑)

 

とにかく音楽が良いですよね。

そして、ジーナ役の加藤登紀子さんの劇中歌とエンディングの歌がまた良いです。

この映画の雰囲気にとてもよく合っていて。

まさにこの映画のために作られた歌のような。

 

この映画で必ず話題になるのが、

 

「ポルコは人間に戻ったのか?」

 

ということと、

 

「ジーナは賭けに勝ったのか?」

 

ということですよね。

 

私の個人的な考えとしては、ポルコは時々、一時的に人間に戻ることはあっても、結局は豚のままなんじゃないかな~と思っています。

ポルコは人間社会に嫌気がさして自ら魔法をかけたんであって、それはきっと変わらないんじゃないかと思います。

宮崎監督もそのようなことを語っていたようですが。

 

そして、「ジーナの賭け」については。

 

ラストのフィオの語りのシーンで、ポルコの赤い飛行艇がジーナの庭に続く桟橋に停泊しているので、ジーナが賭けに勝った!というファンの意見があるようです。

 

確かに、赤い飛行艇が停泊してますよね~。

もしかしたら、ポルコはほんとにジーナに会いに行ったのかも。

 

でも、ジーナが賭けに勝って、ポルコを愛することに決めたとしても(とっくに愛してると思いますが・笑)、ポルコもジーナの愛に答えるとは限りませんよね。

 

私の考えでは、ポルコはジーナの気持ちを知りながら、それに答えることなく、今もどこかの空を飛び続けているんじゃないのかな~と思います。

ポルコももちろんジーナを愛してると思いますが、亡くなった3人のジーナの夫たちのことを思うと、自分だけがジーナと幸せにはなれない…と考えるんじゃないかと。

 

そしてジーナも、ポルコを愛しながら、今もホテル・アドリアーノの女主人として、仲間たちの心の拠り所であり続けているんじゃないかな~と…。

 

ラストのフィオの語りからしても、そんな気がしてなりません。

 

でも、きっと観る人それぞれがいろんなラストを想像するんでしょうね。

それが映画の醍醐味でもあるのかも…。