「愛という名のもとに」 | 夕焼けのむこうの国

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日々の生活で感じたことや、ふと思いついたことを、気ままに綴るブログです。

 

 

このドラマ、好きでしたね~。

 

一見、バブル時代のトレンディドラマかと思いきや、ただ惚れた腫れたの恋愛だけじゃなく、パワハラ上司やノルマに追われるサラリーマン社会の辛さを描いていたり、外国人の不法就労問題が絡んでたり、けっこう世相を映していて、かなりリアリティのあるドラマだったと思います。

 

社会派ドラマだったというか、けっこう重いテーマを扱ってて、深かったですね。

 

今見ると、服装やヘアスタイルなんかはいかにもバブリーな感じですが。

コートの形とか、ソバージュヘアとか、真っ赤なルージュとか(笑)

 

貴子が、結局誰ともうまくいかず、最後は1人になって終わるところも、なかなか現実的で良かったですね。

恋愛ドラマみたいなものって、たいていヒロインが誰かとうまくいって終わるっていうパターンが多いですが、このドラマの場合は、うまくいきそうな相手が2人もいたのに、結局どっちとも結ばれず…っていう感じで。

 

でもそれが、逆に現実感があって良かったです。

 

当時は私は高校生だったので、大学のサークル仲間とか、そういうのいいな~と思って見てました。

大学のボート部仲間だった7人が、いつも同じ行きつけのお店で会うっていうのも、なんだかステキだな~と思ってました。

しかも、そのお店がオシャレな雰囲気だし(笑)

そうやって、仲間で集まれるお店があるっていいな~って思ってましたね。

 

このドラマは、仲間の自殺があったり、恋愛や結婚で悩んだり、仕事がうまくいっていなかったり、みんなそれぞれいろんな生きづらさや問題を抱えていて。

大学から社会に放り出されて、その後の人生を悩みながら生きていっているところが、多くの共感を呼んだのかなと思いました。

ただ、幸せなだけじゃない人生の試練を見せてくれていたというか。

 

それぞれ、一生懸命もがき苦しみながら自分の人生を選択していってたというか。

 

ただ、けっこうクサいセリフも多かったりして、改めて見るとあちこちつっこみたくなるんですけどね(笑)

今だったら、こういう展開にはしないだろうな~っていうような場面があったりとか(笑)

 

貴子と賢吾が別れるシーンは、けっこう泣けました。

お互い好き合ってるんだけど、自分の人生を生きるために別れを選んだっていう。

なんか、哀しいですね。

 

でも、貴子と賢吾は、結婚しても絶対うまくいかなかったと思います。

貴子は貴子で自分の意志をしっかり持っていて、やりたい仕事もあったし。

お互い、自分に厳しくて、自分の意志は絶対曲げないし譲らないタイプだから、たぶん結婚したら衝突しまくりの夫婦になりますよね(笑)

 

かといって、貴子と時男も合わなそう。

貴子と時男じゃ、価値観とか求めるものが違いそうな気がするし。

時男もそれがわかってたから、貴子の前から去ったんじゃないでしょうかね。

時男は誰よりも貴子を愛してる自負はあったと思うけど、自分じゃ貴子に釣り合わないっていうか、貴子を幸せにはできないって思ったんじゃないかな。

 

貴子に合う男ってどんな人なんでしょうね(^_^;)

 

このドラマは、浜田省吾の歌も盛り上げてましたね~。

挿入歌の「J.BOY」が好きでした。

 

オープニングの歌と映像も好きでしたね。

特に、車が行き交う橋の上で、貴子と時男がすれ違う場面が、なんだかドラマチックでした。

 

あと、最後のイチョウ並木のシーン。

このシーンは有名ですよね。

 

この後、どうしてもこのイチョウ並木の場所に行ってみたくて、実際に神宮外苑のイチョウ並木を歩きに行きました。

初めて行った時は、ここか~!!と感動しました。

 

その後も何度か訪れて。

東京の中でも、好きな場所の1つです。

 

このドラマは、私の東京の思い出も一緒に詰まってる感じで、そういう意味でも思い出深いです。