リフトで一気に、山頂まで2㎞弱の地点まで登ります。
春山の景色を、リフトからゆっくり眺めながら身体が運ばれるのは、とても快適でした!
そして、リフトを降りると、早速登山開始です!
一礼し、名前を告げ、入山させて頂けることに感謝をお伝えして…
この辺りはすでに山頂近くだからか、高木はあまりなくて一面クマザサが生い茂っていて、
空もとても近かったです。
山頂到着前に、大剣神社に参拝させて頂きました。
彩雲がすっと顕れてきたけれど、あっという間に消えていきます...
お社の向こう側に大きな御神岩。
ずっと下の方から御神石はそびえ立っていました。
そこからさらに登って、再び鳥居をくぐって...
まだまだ山を登り。
さらに鳥居をくぐり...
山頂の剣山本宮へ。
そして、ずっと憧れだった山の稜線が視界に入りました!
いつもなら、どこまでも行ってみたくなると思うし、実際、行くつもりでした。
だけどこの時は、ここまででいいかなという気持ちになり...
そういえば、登山の最中もどこかすっとしていて、あまり何かを感じたりはしませんでした。
ずいぶん前に、臨死体験をしたときのことを思い出しました。
色々なことに気がいくのに、感情のようなものや感覚的なものが、まるで動かないのです。
ネガティブもポジティブもない...
完全に中庸でゼロ...
そんな有であり無、無であり有である何かが、剣山という圧倒的な存在として在る...
そこについていけるだけの、個人的な感覚を持ち合わせていないような実感を覚えました。
下りのリフトは、上りの時以上に傾斜が強く長く感じて…
なのに、異常な眠気がやって来ます。
ノルディックを手にしていたので、落とさないようにと起きているのがやっとでした。
リフトを降りるとすぐ、大楠の大樹が目に入り。
大樹を見ると、ほっと安心感が湧き、やっと感覚が戻ってきたような気持ちになりました。
帰り道でも彩雲が出ていて、目を奪われました。
その後数日間は眠くて眠くて、夜はあっという間に眠りにつき、一度も目を覚ますことなく朝を迎える日が続きました。
それにこの日は、揺り戻しのような体験や身体感覚も味わいながら、
それでいて優しく微調整して頂いているような、
宇宙のはからいを感じる登山でした。
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