そういえば、昨年もちょうどこの頃、
やはりちょうど同じ場所で、つくしを見つけ、
大興奮で摘んで帰ったことを思い出しました。
そうそう確か、社会人となり県外に就職する娘を飛行場に見送り、
その足で出かけたんだったと、
どんどん思い出されてきます。
娘にとっても、私にとっても、
新しい世界が目の前に一気に開けたような気持ちになり、
まだ慣れないその世界の中で、夢中でつくしを摘んだことを昨日の事のように思い出しました。
見渡す限り無限に広がる自由と
巻き戻るのことのないものを前にした寂寥感と
とにかくここまでなんとか来れたという安堵感と
まるで慣れない真新しさの中にいるような落ち着かなさと…
色んなものが混在したまま、そのまんまで緩やかにときが過ぎて、今に至っています。
そして今年もつくしを摘みながら、
いつの間にか、色々なことがずいぶん変化していることに気づきました。
混在していたものたちが、なんとなくそれぞれのおさまりどころにおさまっている…
掴みどころのないものたちを掴まないまま丸抱えにし、
丸抱えにしているんだよな~…と感じているうちに、
いつの間にか、明晰が与えられていました。
どんなことも、どんなものも、
ひとときも留まることなく動いているのですね。