ホウセンカの花。

夏って感じです...

 

 

 

 

「夜明け前が一番暗い」という言葉がありますね。

実際に夜明け前の空をずっと眺めていたことがありますが、

漆黒という表現がぴったり合うような暗闇を感じる瞬間があります。

そういう時、このまま夜が明けなくてもおかしくないと思えるほど

どこまでも何も動かないような、

全くの不動のときを感じるときがあったりするのです。

 

人生の中でも、そういう時を感じることがあるかもしれません。

おそらくそういう時を感じる時は

散々努力したり、出来ることに力尽くしてきた時だと思います。

これ以上どうするばと空を仰ぎ見るような

そんな気持ちを感じる時かもしれません。

無力感に襲われ、これ以上どうしたって仕方ないと

やさぐれてしまうこともあるかもしれません。

 

でもそういう時、実は夜明けに一番近いところにいたりします。

明けてみると、

あれだけどうにもならないとまことしやかに感じていたことが、

まやかしのように消失してしまったりします。

明度が変わり、見え方が変わり、

闇の中に浮き上がってきていたものたち、或いは見えなかったものたちを、

明るさの中で同じように感じることは出来なくなるからです。

そして、明暗に関係なくそこに在るものは

必ず感じ切ることができるし、昇華していけるのです。

 

無力感や拗ねを感じることもまた

明け渡し(サレンダー)への最後の抵抗であり、

新生(変容)へのゲートをくぐっている渦中でのこと。

 

何も否定する必要はないし

怖れる必要もない。

ただ、気づいていればいいのですね。

気づきは生そのものなのですから...