親指が行方不明: 心も身体もままならないけど生きてます

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こういう本を読むと、

社会ってなに？

適応ってなに？

健常ってなに？

障害ってなに？

って思う。

とりあえず私は

人間なんてのは皆

程よくいい奴で、程よくクズで

そして、

自分たちが思ってるよりも

未熟で賢くない動物だと思っている。

(もちろん私も含んでいる)

社会はそういう動物で構成されている。

何か適応すべき基準があるなんてのは思い込みで

一人ひとりがそれぞれの場所で

生きやすい生き方で

ただ生きていくだけだ。

社会などという実体のないものに

振り回される必要はない。

↓以下、抜粋

●社会に適応できるかどうかだけを重視するから、適応できないことが適応障害とか統合失調症とか、すぐさま病気になってしまう。一方で、社会に適応する上で当然とされている、「自分が自分に対して権力者として振る舞う」という態度が不問のままなのは、よほどおかしなことだ。
●なぜか人は、自分に対して言い聞かせる権力者の態度をとることで、真っ当な人間としての価値が高まると思ってしまう。さらには、この社会で生きるならば、世の中にとって適切な人物として振る舞うことが「良いことだ」というジャッジを知らず知らずのうちに行っている。一方で、それが自分らしさと隔たった感覚をもたらしていることに、どこかで気づいている。
●「同じことを繰り返せば同様の結果が得られる」という見過ごしがちな信念はけっこう狂気じみている。この世に同じ人間はいないし、同じ時は流れない。あの人と同じことさえすればいいはずだと信じられてしまうのは、本当はおかしなことだ。
●共感の求める親密さが「私とあなたは一緒」にあるとすれば、それが隠しているのは不安だろう。
●それにしても「わかって欲しい」という共感への期待を抱くのは、「俺とおまえは一緒」というゴールがその人の中で無自覚のうちにあるからだろう。だけど僕とあなたは一緒ではない。なぜなら別の人間だから。これを残念に感じるのだろうか。

「親指が行方不明: 心も身体もままならないけど生きてます 」尹雄大

「親指が行方不明: 心も身体もままならないけど生きてます」尹雄大