「それ、おかしくない?」
― 自営業の私が『無意識の自己犠牲』に
ブレーキをかけた話 ―
今日、ひとつ大きな気づきがあった。
私は原宿のとあるポップアップに
参加していた。
出店料を払い、売上からもマージン発生。
その条件で立地は一流。
私が出ると決めてSNSに発信すると
数名のクリエイター仲間から
そこ悪い噂絶えないので
気をつけてとの連絡が。
この時点でちょっと嫌な予感はしてた。
実際に出店してみると
売れた作品の補充は全くされず放置
宣伝もほぼなし(数回)
知人が見に行ってくれたけれど、
接客態度も良いとは言えなかったらしい。
それでも私は
「原宿に自分の作品が並んだ」
「新しいインスピレーションが生まれた」
そう前向きに意味づけして、
この経験を受け取ろうとしていた。
――ここまでは、よかった。
問題はその“後”。
最終日の搬出について、
前日まで「今日の夜に来てください」と
向こうから頼まれていたのに
当日の朝になって突然
「今日はスタッフが、いないため
来ないでください。
明日営業時間内に来てください」
と連絡がきた。
その瞬間、私はこう考えた。
「じゃあ明日どうやって取りに行こう」
「子どもが早く帰ってくるけど、間に合うかな」
……ここで、はっとした。
私、
相手の都合で予定を変えられているのに、
一瞬モヤっとはしたけどすぐに
自分が調整する前提で動こうとしていた。
息をするみたいに、
自己犠牲を受け入れようとしていた。
これって、
本当に自分を大切にしている
状態だろうか?
冷静に考えれば、
約束を一方的に変えたのは相手だ。
だったら、送料を負担して
返送するのが筋だ。
私はそこで初めて立ち止まり、
感情をぶつけず、でもはっきりと
「そちらの都合なので、
元払いで返送してください」
と伝えた。
結果がどうなるかはまだ分からない。
でも、ひとつだけ確かなことがある。
私は今日、
「自分を雑に扱う前提」に気づいて、
止まれた。
クリエイターや自営業をやっていると、
「波風を立てない」
「嫌われない」
「仕事を失わない」
そのために、自分を後回しにする
癖がつきやすい。
自営業でなくてもそうだ。
わたしは人間関係につまづいてから
そんな風に波風立てないように
する長年の癖がついてる。
でも、
違和感を感じた瞬間に
立ち止まれること。
おかしいことを「おかしい」と
認識できること。
それは、甘えじゃない。
自分を守る力だ。
今日の私は、
確実に前より自分を大切にできている。
この感覚を、忘れないために。
そして同じ場所で立ち止まっている
誰かに届いたらいいなと思って、
ここに残しておく。