何で、大切な人ほど、彼の元から
去っていくのか…………?



僕が知っている限りでは、3人目…………。



その度に、彼は、力強く立ち上がって来た。

ずっと側にいてくれた仲間がいたから。



今、彼の側には、誰かいるのだろうか?

強がっていても、大丈夫なはずはない。



僕が一番辛かった時に、力をくれたのは、
君の唄だった。



『始まりはいつもサヨナラからだったろ?』



君がそう唄ったんだ。

だから、僕は立っていられた。



いつか、また、手を離してしまった罪悪感を
乗り越えて、力強く唄って欲しい。



どうか………
どうか、また、あの笑顔で
『始まりはいつもサヨナラからだったろ?』
と唄って欲しい。



その日を、僕は、ずっと待っているよ。

君が立ち上がる、その日まで。

僕には、それしか出来ないから………。