父のこと | モリヤミユキのブログ

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サックス吹き守谷美由貴のいろいろ


病気療養中立った父、守谷計治が2024年6月3日76歳にて永眠いたしました。

生前より父や父の焙煎したもりやコーヒーを愛してくださった皆様には深く感謝いたします。

本人の希望により6月4日に家族のみでのお別れとお見送りをいたしました。
明るく楽しいことが大好きな父でしたので笑顔でお別れをしました。
御香典やその他のご厚意なども辞退させていただいておりますので皆様にはお気持ちだけありがたくいただきます。

今年の1月に膵臓に腫瘍が見つかり既に転移も数ヶ所しており余命3〜4ヶ月、抗がん剤をしても1年ぐらいと言われ、父本人の希望で治療はせずに自宅に戻りました。

私も無理言って頻繁に帰省させてもらい、お仕事などでもご迷惑をおかけしてしまった方々には申し訳ありませんでした。ですがお陰様でこの数ヶ月は父とたくさん過ごすことが出来ました。コーヒーの焙煎も習いました(まだまだ父の味にはなりませんが)


歩行が困難になってからもトイレだけは自力で行こうとする父を支える母の苦労はとても大変だったと思いますが、痛み止めのコントロールも比較的うまくいき最期まで自宅にいてくれたので姉や姪達も含め交代で介護でき、皆それぞれ父との大切な時間を過ごせました。
穏やかな顔で最期を迎えた父を見て後悔なく今は私達もやり遂げたような気持ちです。

海水浴、山登り、釣り、潮干狩り、栗拾い、つくし狩り、蛍、小さい頃から色んな所に遊びに連れて行ってくれた父との思い出は楽しいものばかりです。
子供の頃休みの日の朝無理やり起こされ車に乗せられ海に連れていかれ「水着持ってくればよかったね…」と話してるとニヤニヤしながらこっそり用意していた家族の水着を出してくるとか、私の車の免許がとれたその日に「じゃあちょっと見に行くか」といって2人で中古車屋に行きユーノスロードスターを即決購入するとか、とにかく突然何をするか分からないけど家族を驚かせたり楽しませるのが大好きな人でした。
車や電子機器、新しいもの珍しいものも好きでお金もポンポン使っちゃうから母はよく怒ってましたが、知識も技術も行動力もある人で娘達にとってはいつも優しく楽しく世の中で1番カッコいい男の人は父でした。


私が小さい頃家族でレストランに行った時そこに飾ってる大きな花瓶を触って倒して割ってしまい、そのお店がどうやらカタギじゃない人が出入りするお店だったらしく弁償しますと謝ってくれた両親に対してお店の人が「弁償じゃなく同じものを返せ」とイチャモンつけてきて最終的にその筋の人達まで出てきて大変なことになったことがありました。
そんな時でも父ひるまず「アンタらこんな小さい子のやった事にここまでするか?」と言い返し(でも殴られることを覚悟して一応時計をはずしたらしい)結局最後に1番偉い(怖い)人がやってきて父に謝罪してくれたというまるでドラマみたいな出来事もありました。

とにかく本当に私たち家族にとって最高の自慢の父親でした。お父さんの娘に生まれてとても幸せです。
これからも家族を見守っていてください♪