ニューアルバム、今月(4/17)発売になります
既にライブでご購入していただいた皆様、ありがとうございます!手売りもやっておりますのでライブの時に是非声かけてくださいね。
というわけですっかり忘れていたアルバム製作についての続き
前回はレコーディングを終えるまでの様子を書きましたが、ここからがやることがたくさんです。
2-1. ジャケット製作
こちらは基本的にはデザイナーさんに頼むことがほとんどですが、私の場合ファーストアルバムから既に自分でやってるので今回も自分でデザインしていきます。
このためにデザインソフト『イラストレーター』も勉強して最小限は使えるようになりました。
CDのプレス会社にあるテンプレートにデザインしていきます。プレス会社さんもたくさんありますので悩ましいところ。私は昔からお世話になっている安心の国内製造フィールトーンミュージックさんにお願いしています。海外製造のほうが少し安価です。
種類も定番のプラスチックケースから紙ジャケット、デジパッックなど色々、それぞれメリットデメリットがあります。たとえば
●プラスチック(安価、かさばる、割れやすい)
●紙ジャケ(薄いのでかさばらない、比較的安価、店頭で見つけにくい)
●デジパック(丈夫、多少の高級感、割高)
などなど。どれを重視するかはそれぞれです。
私は前回からデジパックにしていますが最近の物価高騰で全体的に価格は上がってます。
元の絵や写真にタイトルやクレジットなどデザインしていきます。ちなみに今回のは写真。自分の足です。笑
CDジャケットの細かいところまでチェックするとdiskマークやPマーク、Cマーク、ジャスラック許諾番号やとにかく記載しなければいけないものが沢山あるのです。
2-2. ISRC取得とジャズラック申請
この辺の作業は本来レコード会社やレーベルがやってれるものなのですが、私は自主レーベルのためこれも自分でやります。
ISRCコードとは曲ごとに付けられる認識番号です。同じ曲でもテイクが違ったり演奏者が違ったりするのでそれを認識するためのもの。必要書類を揃えて申請すると曲ごとの番号を発行してくれますのでそれをマスタリング時(ミックスダウン後マスタリング前に)にデータの中に入れてもらいます。
ジャスラック申請は簡単にいうと、ジャスラックが管理している使いたい曲の申請をして、使っていいよという番号をもらうものです。著作権が切れたものは大丈夫ですが基本的には楽曲使用料というものがかかります。
収録曲数、曲の長さ、プレス枚数、などによって使用料が変わります。
ちなみに自分の作品がジャズラック管理曲だと自作曲にも使用料かかりますが、これは場合によっては免除できたりもします。
2-3. ミックスダウン&マスタリング
録音したそのままの音からミックスダウンという作業でそれぞれのバランスや音質や細かいところを希望を伝えつつまとめてもらいます。エンジニアさんとの相性も大事なところ。
マスタリングについてはエンジニアさんに完全にお任せしたりする場合もありますが拘りたい場合は立ち会います。マスタリングって正直どんなことをやっているのかイマイチ分かってなかったのですが今回立ち会って目から鱗的なすごい技でした。高度な技術職!
エンジニアさんの技術はホント様々でその人の好みの音もあるし経験数や普段やってる音楽の種類によっても全然違う。
今回お願いした園田さん、松下さん、とても親身になって色々希望を聞いてくださり安心してお任せできました。
2-4. 入稿
録音した音源がマスタリングまで終わり、ジャケットのデザインも完成したらプレス会社に入稿します。やっとここまで来た〜!って感じです。
ちなみに商品として店頭販売する場合はJANコード(バーコード)が必要で、それの取得は個人でも出来ますが商工会議所に行ったりなにかと面倒なのでプレス会社さんのオプションサービスを利用します。発行してもらったバーコード必ず忘れずにデザイン時にCDの裏面とかに配置する必要があります。
2-5. ディストリビューターに依頼
全国のCDショップやサイトなどで買えるようにするためには流通会社さんにお願いします。
私はセカンドアルバム以降はディスクユニオンさんにお願いしています。最近は個人で通販サイトを作ることが簡単に出来るので市場に流通させないで販売する方法もありますが、一つ一つの発送の手間がかからないのと、遠方の人や私を知らない人にもCDを手にとってもらえる可能性が高くなるのでディストリビューターを通して販売してもらっています。落ち着いたら個人通販もやる予定です。
アルバム製作の過程は大体こんな感じです。
あとはプレス会社から届いた商品を検品して、ディストリビューターさんから来た発注枚数分を発送してひと段落!
レーベルやレコード会社が製作してCDを作ってもらうのとはまた違った個人での製作。
ひとりでやるには大変な作業なので正直それぞれ専門の人にお願いするのがベストだとは思いますが、頑張れば自分でも出来ます。
というか自分がこれだけ時間と労力を使って作ったアルバムはなんか自分の子供のように愛おしいものです。
というわけで沢山の人に聴いてもらえればいいな♪
発売記念ライブ!
皆様ぜひぜひお待ちしております!!!
ではまた