戸隠神社① 奥社 九頭龍社 (長野駅からバス)Togakushi Shrine | なんとなく日記

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毎年、7月の20日前後に戸隠神社に行くようになって4~5年(?)になります。それまでもほぼ毎年夏に長野(以前は小布施見にマラソン出場のため。今は走ってないです。)に来ていましたが初めて戸隠神社の奥社の杜を訪れた時にすごく好きな空気だったので毎年来るようになりました。6月になったらソワソワと宿と新幹線を予約してしまう。

 

昨年、6時28分東京発の新幹線に乗れば、慌てずよい感じで8:30長野駅前発の戸隠行のバスに間に合うことがわかったので、今年も同じ便で戸隠神社まで行きました。3000円の1日乗車券をアルピコ交通営業所のカウンターで購入します。

昨年は金曜日に戸隠神社に行ったので長野駅前からバスに乗車したのは10名ほどでしたが、今年は日曜で晴れということもあり、長野駅前のバス乗り場に50名!並んでおられました。幸い、アルピコ交通のバスは2台出して頂けたので座って乗車することができました。戸隠神社まではおよそ1時間なので座れるとありがたいです。バスは善光寺大門の前を通り、ループ橋を経由して飯綱高原、戸隠神社方面へ向かいます。戸隠神社 奥社は標高1350mの位置にあり、市内から5~6度気温が低いように感じます。

 

(バス乗り場に関する詳細、及び昨年は5社めぐりしたのでそのタイムスケジュールは以下昨年の記事に記載しております。)

昨年2023年は金曜日だったせいか参拝の方が少なく、五社を移動する遊歩道でもめったに他の方に出会いませんでした(もっと遊歩道を歩いている方がおられると思っていました。)クマさんに出会わないかドキドキだったので(幸いお見かけしませんでした)今年は人通りの多い奥社参道だけにしました。なので今年は(奥社・九頭龍社・中社)の三社参りです。

 

9:30頃に奥社入り口に到着。気温、26~7度位でしょうか。涼しい風も吹いていたので全く暑さを感じませんでした。散策に快適な気温。奥社への中間地点あたりにトイレが一か所ありますが、できればバス停を降りた左手にトイレがあるのでここで行かれたほうがよいと思います。また、何も飲み物お持ちでなかったらこのあたりで買って行かれることをおすすめします。

 

戸隠神社 奥社 鳥居

右は奥社の方へ、左は森林植物園への道です。今年は植物園の看板が新しくなっていました!全体的に昨年よりさらに整備が進んだ印象です。(この写真は帰りにとった写真です。11:40頃なので来た時より日が差しています。)

 

上の写真の植物園の看板の横には「クマ注意」の看板が出ています。奥社への参道は結構人通りが多いですが植物園の方へ向かわれる方は少ないので、私もまだそちらには行ったことがありません。イラストなどで「クマ注意」と書いてあるより、写真および具体的な注意と連絡先が書いてあるので「本当にいるんだな。」という気持ちになります。こちら側へはいかず右の参道を進みます。

直射日光の当たらない木陰の参道。両脇の小川に水が流れていて気持ちよい参道です。奥社まではおよそ2キロ、ちょうど中間地点に朱色の随神門があり、それまでの道は平坦でのんびり歩けます。まわりの樹々も~ウラジロモミの針葉樹とブナやトチノキの広葉樹が混交~で、ウグイスの鳴声も聞こえたりする森の道です。

 

 
高校時代、小学校からの友人に誘われて「山岳部」に所属していました。真面目に部活、というよりは当時厳しい先輩もいなかったのでハイキングとキャンプ(しかも部活の名目なので他のみんなが授業受けている間に行ける。)を楽しんでいました。なのでこんな感じの森の道を歩くと(険しいところはムリです)すごくホッとします。年1回は訪れたくなる場所です。(距離も往復約4キロで危険個所もなし。)

ちらほら外国からの観光客の方もお見かけしました。ディープな日本観光ですね。ぜひこの空気を満喫して下さい。

 

随神門

参道を半分ほど進んだところで朱色の随神門が見えてきます。宝永七年(1710)建立で戸隠神社で一番古い建造物だそうです。六代将軍 家宣の時代。手前の狛犬は昭和62年に寄進された、比較的新しいものとのこと。

神々しいですが可愛らしくもある印象です。宮崎アニメに登場しそうと思ってしまいます。昨年の「どうする家康」には登場していましたね。武田信玄とのやりとりの中でここを通っていく、という感じで。

戸隠神社のHPに戦国時代の戸隠神社について記載された箇所がありました。

 

左右には随身像、役割としてはお寺の仁王門と同様とのこと。

随神門を超えると200本以上の巨木の杉並木。400年以上、保護されてきた杜。

荘厳な雰囲気です。

石段が見えてくるとだいぶ奥社に近づきました。この石段が結構ハードです。幅が広いところもあるので本来は登山靴のようなしっかりした滑り止めがある靴が理想的です。毎回、ランニングシューズ的なもので参拝していますが。いずれにしてもある程度、靴底の厚みの滑り止めがある靴がよいと思います。

普段これと行った運動をしていない私にとっては石段は結構ハードなので気持ちよく歩いてきましたがここで更に雑念が吹き飛びます。周りの皆さんも石段では一心に奥社に向かって上がっているように思います。

 

奥社が見えました! 右が奥社、少しさがった左に九頭龍社があります。(私がいるのは手水とベンチがある踊り場のような所)

ここで手を洗ったり、水分補給して少々整えてから参拝したいと思います。

 

戸隠神社 奥社 

はじめて参拝した時、「あれ、新しい感じ。」と思いました。昭和53年に雪崩で倒壊し、コンクリート製の建物になったようです。

ご祭神:天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)

日本神話の岩戸に隠れた天照大神が、外が気になって少し岩戸を空けた時に天照大神を岩戸の外へ引き出したのが天手力雄命。なのでご神徳は「開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝など」だそう。

 
神話から具体的なご神徳になるところが日本の文化として面白いですね。こちらの場所は(私含め)多くの観光客の方が訪れると思うのですがその多くの方が特別信者の方でもないと思います。しかし、訪れた多くの方が精神的にスッキリしたり「良い行い」をしたような気持になり、また、参拝したことで安堵感が得られているのではないかと思います。時々の為政者が治世の手段として活用した面もあると思いますが、人々の心の中にある「信心」(初詣に行ったほうが落ち着くといったような)や信仰、文化、伝統を次の世代まで引き継いで残していこうとする関係者の方の努力と労力がこの空間を創っているのだと思います。 

二拝二拍手一拝でお詣りします。前後に「これからお詣りさせて頂きます。」「では失礼します。」という会釈を加えると一層丁寧だそうです。(そういう説明がちゃんと書いてあります。)→どうしてもすがすがしい気持ちになります。

 

九頭龍社

戸隠5社の中で一番歴史が古く、もともと地主の神として信仰されていたそうです。849年に学門行者に開山されたとされているそう。平安時代ですが今やっている「光る君へ」では道長の娘の彰子が一条天皇から女御宣下を受けた(999年)ところなのでその150年ほど前ということになります。比較してもよくわかりませんね。

ご祭神:九頭龍大神

ご神徳:心願成就、水の神、雨乞いの神、虫歯の神。そしてすべての源になる水の神なので縁結びの神となるそうです。

 昨年道を教えて下さったお店の方は「戸隠神社はそもそも農業の神様だから」とおしゃっていました。

「虫歯の神」なのはなぜでしょうね?でも現実的にはここも深くご利益頂きたい点ではあります。

並んで順番に丁寧にお詣りします。辰年に辰年女が龍神様にお参りしたのできっといいことがあるでしょう。年の始まりは元旦ですが、私にとってはここ数年、7月に戸隠神社にお参りすることが1年の区切りのように感じています。今年も参りました、という気持ちです。今日までの1年も色々うまく行ったり楽しかったりありました。

 

奥社と九頭龍社の下にわりと大きな建物、授与所があります。御朱印を集めている方はこちらで頂ける様です。(私は集めてないですが)昨年はこちらで御神籤を引きました。ご神職に年齢を伝えると、神職が大神様に伝え封筒に入ったおみくじを持ってきて下さいます。昨年のおみくじの内容を気に入ったので、それ以来おみくじはひかないことにしています。

あと、毎年こちらでここまで来た記念に九頭龍宝珠御守を買って帰ります。こちらの授与所にしかない授与品。

皆さん、ちょっとしんどい階段を奥社まで上ってお詣りされた後なので「達成感」を感じておられるような印象です。もろもろ良い空気感。

 さて、奥社、九頭龍社を参拝しおえたので入口の方へ戻ります。

写真はすでに石段を通りすぎた場所ですが、奥社近くの石段は段差が大きいので、下りは余計滑り止めがある靴が歩きやすそうです。

下りだし、爽快な気分で入口へ戻ります。

こちら↓は奥社の鳥居側から道路方面を撮ったものです。左の建物が「なおすけ」という食堂。奥社参拝後、いつもここでクマザサソフトクリームを食べています。普通のソフトより少しスッキリ(よもぎっぽい)したソフトクリームで美味しいです。たまたま店休日に来た年は軽くショックでした。

奥社から中社までは今回はバスで移動します。昨年は遊歩道を歩いて移動しましたが道中、誰にも会うこともなく、クマさんに遭遇しないかちょっと緊張したので今年はバスで移動します。バスだと5分もかからない距離ですが、遊歩道を歩くとわりと時間がかかりました。途中美味しいお蕎麦も食べられてよかったのですが。

 

まだ、次のバス(1時間に1本)まで30分以上ありました。奥社の向かいの忍法資料館にある「珈琲の館」だけの利用も可能だそうなのでそちらで珈琲を飲むことにしました。(受付にその旨を伝えると、珈琲の館のみ往復できる「通行手形」をくれます。)

戸隠流忍法資料館・からくり屋敷への入園料は大人700円です。私は過去2回こちらの資料館、からくり屋敷を訪れています。施設のレビューも高評価が多いですが、特に忍者からくり屋敷がとても手が込んでいて素晴らしいです。大人だけでも十分楽しめます。子供のいる身内家族に進めたら、家族でいってとても満喫したらしく、「今までで一番面白かった。クオリティが高かった。」と言っていました。私は1回目に入った時最後の迷路に迷い、出られなくなって半泣きでした。後からきたご家族にそれとなくついていって無事出ることができました。

 

入り口から整備されており、又、吊り橋のあたりからは戸隠山が一望できます。(そのあたりを散策するには入園料の700円が必要です。十分に価値あります。)奥社への往復では見えないんですよね。戸隠山。

 

今回は珈琲の館のみ利用。このあたりはまだ綺麗に紫陽花が咲いていました。

今年は外にも席が設けられています。来客が増えたみたいでよかった。

 

このあと中社をお詣りします。

 

つづく(笑)