あれは高校2年生の夏休み

サークルでキャンプに。

幹事は私。

同級生2年生の男の子は1年生の女の子たちをとてもかわいがり(仮にAチーム)、

私たち2年生の女子と1年生の男の子たち(仮にBチーム)は置いてけぼりな感じでした。



夕食後、
Aチームはコテージに集まり大歓声をあげて楽しそう。

Bチーム
その大歓声の中に入る勇気もなさそうで寂しげです。


実は、
それまでのサークルの雰囲気から、この夜こうなることは

想定済みです。



私は
Bチームに声をかけ、

ある場所に連れて行きました。

山の中にぽっかり広がった原っぱ。

Aチームの歓声はこっちには届かず、
これからBチームがあげるだろう大歓声も向こうには聞こえません。

そうその日は

ペルセウス座流星群がやってくる夜

しかも新月。
流れ星が満点の夜空を飛び交います。

ペルセウス座流星群のことを事前に知っていたのは私だけです。
あえて幹事になり日程も場所も勝手に決め、
流星群のことは誰にも言いませんでした。



流星群を見た
Bチームは大興奮。大歓声。


実はこの時

Bチームの誰かが、

 Aチームを呼びに行ってくれることを期待していましたが、

誰も動きませんでした。

翌朝、まだ興奮しているBチームから流れ星の話を聞いたAチームが悔しそうでした。

なんか言いたげでしたが、


そもそもBチームをハブってたおまえらに
文句言われる筋合いはない。

流星群、

あ、知らなかったの?

とやり過ごしました。


これでAチームから総スカン食うだろう、サークル崩壊のぞむところと覚悟をしていましたが、

意外にも
あいつには逆らわない方が良いと認識されたようでその後サークル内穏やかになりました、

結果オ~ライ


売られた喧嘩、買っちゃうの一生治らないかもです。