2024年4月20日読了
 

内容

2024年3月15日より映画公開、大ヒット上映中!
雨穴デビュー作『変な家』ついに文庫化!
設計士栗原による「文庫版あとがき」も追加収録

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。

開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、

間取り図に 「謎の空間」が存在していた。

知り合いの設計士にその間取り図を見せると、

この家は、 そこかしこに 「奇妙な違和感」が存在すると言う。
不可解な間取りの真相とは!?
突如消えた元住人は一体何者!?
YouTubeで話題となった 「変な家」の全ての謎が解き明かされる完全版、

ついに文庫化。

 

話題となっている作品だったので手に取りました。

 

家の間取り図を基に謎を解き明かす不動産ミステリー小説。

小説というよりもノベライズ本のようで

会話がメインで進んでいる小説だったので

今までにはあまり無いタイプでとても読みやすく

あっという間に読んでしまいました。

 

前半では間取り図から謎を解いていくことが主でしたが、

後半になると家族関係から長年の因縁、呪いなどと

どんどんと深い闇の世界へと繋がっていくのが恐ろしかったです。

そして代々と繋がる謎の儀式となり、

現代でもその儀式に取り付かれ家族の崩壊へと

繋がってしまうという怖さでした。

そして本文が終わった後のあとがきの一部分で、

作品全体の印象ががらりと変わってしまうという

ミステリー小説でよくあるパターンで終わっていました。

 

今までには無かった新感覚のミステリーで

内容もまずまずでした。

堅いミステリー小説を読むのが難しい場合は、

このような会話形式の小説を読むが良いのかとも思いました。