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2020年4月29日読了

 

内容

T県警が誇る「風間教場」は、キャリアの浅い刑事が突然送り込まれる育成システム。

捜査一課強行犯係の現役刑事・風間公親と事件現場をともにする、

マンツーマンのスパルタ指導が待っている。

三か月間みっちり学んだ卒業生は例外なく

エース級の刑事として活躍しているが、

落第すれば交番勤務に逆戻り。

風間からのプレッシャーに耐えながら捜査にあたる新米刑事と、

完全犯罪を目論む狡猾な犯罪者たちとのスリリングな攻防戦の行方は!?

テレビドラマ化も話題の「教場」シリーズ、

警察学校の鬼教官誕生の秘密に迫る第三弾。

 

木村拓哉さん主演のドラマを観て原作が読みたくなり、

教場を読了し、この作品を手に取りました。

教場はは警察学校での鬼教官としての事が主に

書かれていましたが、教場0では鬼教官になる前の

エピソードが書かれていて秘密の過去が書かれています。

 

この作品では警察学校の時よりも

刑事指導官ということもあって実践的な指導が主だったので、

かなり事件現場でのやり取りや口調や描写などは

生々しく、緊迫感がありかなりスリリングでした。 

 

警察学校の時にも警察官としてふさわしい者がなるべき

であって、ふさわしくない者はとことん篩にかけて

排除していくという姿勢はこの作品の中でも

信念として変わらないです。

けれどこの信念の根底にあるものは、

風間のシンボルともなっている義眼が意味しているものであって、

この義眼になってしまった過去があるからこそ

警察官のポリシーが根付いていると思えました。

ある意味ここまで警察官という仕事を全うしている

人というのは凄いとも思いました。

 

各話のタイトルが「刑事コロンボ」へのオマージュ

ということもあってこれがなかなかツボを得ていて

面白く読み進めることが出来ました。

 

どのストーリーもミステリー性もありながら

刑事指導官として視点でも書かれれいたので、

引き込まれていきましたが、

第五話の「指輪のレクイエム」がこの作品の中で

悲しくも切ない案件で少し感涙しそうなほど印象深かったです。

 

教場0を読むことによってただ鬼教官だけでなく、

更に風間教官の人間味が深堀りされて、

所々に優しさや温かみも感じられて良かったです。

 

風間教官の義眼の意味と過去のエピソードが

しっつかりと探ることが出来た一冊でした。

益々教場シリーズの続きが読みたくなります。

 

教場もドラマ化が良かったですが、

どちらかというとこちらの「教場0」の方が

ドラマ化した方がもっと面白いかとも思うので、

また映像化になるのを楽しみにしたいと思います。

 

 

教場0 刑事指導官・風間公親 (小学館文庫)

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79〜1,423円

 

 

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