『フレンチ・キス』
1995/監督:ローレンス・カスダン



青年医師チャーリーと結婚まであと1歩だったケイト。

飛行機恐怖症のため、彼のパリ出張に同行しなかったことで事態が急変、フランス美女と恋に落ちたチャーリーにあっさり別れを告げられる。

ケイトは婚約者奪還のため一念発起して、パリへと向かう。

ただでさえ飛行機恐怖症で初フライト、ご機嫌斜めのケイトは、いけ好かないフランス人男性リュックと隣り合わせに。

噛み合わない2人だが、パリ到着後も何かと妙な縁に巻き込まれていき…



ラブコメの女王、メグ・ライアンのとびきりキュートな笑顔とコミカルな演技に、ハートを射抜かれるラブコメロマンス映画🎞️

「運命の恋」に憧れ、安定した結婚生活を夢見る真面目なケイト。

夢を実現させるためにコソ泥を働きながら、小狡く生きるリュック。

一見正反対のように見える2人でも、根っこの部分は似ていて、通ずるものがある。

似ている2人が会話を重ねて行くと、徐々に嘘をつけなくなり、お互いの魅力的な部分が顔を覗かせてくる。


オールフランスロケらしい今作、フランスの景色がとっても美しくて、こんな空も緑も美しい所で好きなことをして生きられたら、

とっても解放された生き方が出来るんだろうなぁ…としみじみするほど。

日本の田園風景も心に沁みる穏やかさがあるけれど、海外の田舎の風景って、どうしてあんなに絵になるのだろう。


「こうなりたい」「こうしたい」、1つのことや叶えたいことに固執してしまい、そこしか見れずに視野が狭くなって心に余裕が無くなってしまう。

そんな2人のガチガチの心が徐々に溶けて行く、表情も柔らかく明るくなって行く、

どうしてそんなことに拘ってたのかと、未来への不安が緩む…

チャーリーを取り戻すための旅の過程、その中で惹かれて行くケイトとリュックが、とても可愛くて応援したくなる。



こういうコメディ要素のある映画って、とてもハッキリとオーバー目にセリフを言ってくれるので、

英語がとても聞き取りやすくて、字幕と見比べて楽しめる照れ

王道中の王道のラブコメ映画だけれど、メグ・ライアンのチャーミングさに安心してキュンキュン出来る、とてもリズミカルで素敵な楽しい映画でした🎞️