【あれこれコリア】安東焼酎②(安東/アンドン) | みゆにっき

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そんな安東焼酎は断絶の危機にさらされます。最初は日本統治時代。安東焼酎のような蒸留式の伝統焼酎製造場は2万8千カ所余りありましたが、日本は酒の製造場を政府が管理し、酒に税金を容易に賦課するため、1909年から5回にわたり酒税令を発表。一定規模以上の工場のみでしか製造できないようにしました。また、伝統麹の代わりに日本式黒麹や現代式エタノール工場も導入。多くの焼酎製造場がアルコールに水と甘味料を加える希釈式焼酎(日本の甲類焼酎に該当)を作り始めました。こうして、伝統焼酎が市場から姿を消します。

 

解放後も戦争や貧困で穀物が不足すると、米と麹を使った伝統焼酎は復活できませんでした。さらに1965年の朴正煕政権の食糧政策で米の使用が禁じられ、蒸留式焼酎メーカーは1976年に完全に消滅。1988年のオリンピックを契機に蒸留式伝統焼酎が再び許可され、当時の製法を知る人々の情熱で「安東焼酎」は復活。現在、希少な蒸留式焼酎の代名詞となっています。ちなみに、私が買ったのは慶北無形文化財第12号に指定された食品名人・趙玉花女史によって再現・復活され、その息子夫婦が受け継いでいる安東焼酎です。

 

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