プロデューサーで作家の佐藤剛さん、そして歌手のマルシアさんとの3人でイベント「音楽は自由をめざす 美空ひばりとブラジル〜国境を越えた日本の歌」昨日、終えました。
このお話を頂いたとき、タイトルを見ただけでもう絶対、面白いイベントになるだろうという勝手な確信と高揚感でいっぱいだったのですが、トークイベント、それも司会(聞き手)として、というのはなかなかない機会で、本当に楽しみにしていました。
イベントでは想像どおり、いやそれ以上に、内容がめちゃめちゃ濃くて、どこを切り取っても口をポカンと開けて「へぇ〜」と剛さんのお話を聞いていました。
内容はまた、コラムにしようと思っているので細かく書くのはやめておきますが、出演者のお二方についてここでは記しておきます。
佐藤剛さんといえば、プロデューサーとしてTHE BOOMを南米で流行らせ、由紀さおりさんのコンセプトアルバム「1969」をプロデュースし、常に日本の音楽の可能性を海外に向けて発信し続けてきた方。今回はひばりさんの内容でしたが、ひばりさんが大好きで仕方ない!というのはもちろんなのですが、すべての剛さんの研究はあくまで「これからの音楽をつくるため」にされていることが非常によく伝わってきました。(それって当然なのでは?と思う方。まったくそんなことはありません。そういう風にものを見ている人って、実はとても少ないと私は考えます)
そんな方が私のことを「ずっと引っかかっていた」、今回呼んでもらって、そう言ってもらったことが何より嬉しかったし、私の興味のあるキーワード「歌謡曲」「海外」などに関連することをたくさん研究されて、かつ実践されている方にお逢いできてお話ができたことはひとつの希望になった。
そして、ゲストとしていらしたマルシアさん。
本名に「かずえ」、つまりひばりさんの本名が入っている。まさに、今日のゲストに相応しい方。
この日初めてこうしてたくさんお話をさせてもらう中で、とてもやさしい方だなぁと。もちろんブラジルの方なんだけれど、日系人でいらっしゃるので、見た目は日本の方。何が言いたいかというと、このやさしい方は、自国に住み続ける私たちが想像できないような、たくさんの試練を乗り越えられ、輝かれ、今いらっしゃるということです。ご家族は私の本籍地でもある高知からブラジルに旅立たれたということも伺って、とても親近感が湧きました。
ちなみにマルシアさんがご自身のことを話すときの「ワタクシ」という言葉が好きです。
とにかく、おふたりへの想いがイベントの中で溢れ出ていたら良かったのだけれど。先ほども言ったように、内容に引き込まれて口をあんぐりしていて、おふたりに大変助けていただくということになってしまいました。
打ち上げでは今日のイベントの主催者である「せたがや音楽プロジェクト」の方々ともお話をしたのですが、音楽や文化を振興することに対する熱い熱い想いも直に聞くことができて、今回改めてこのイベントに参加できて良かった、と思いました。やっぱり、熱い想いは人の心を動かす何かを生むから。
そして再確認ということでいうと、私は大勢で何かをやることもチャレンジしてみたいという気持ちはもちろんあるのですが、つくづく少人数で何かをやることが好きだなぁと。
とにもかくにも、とても良い出逢いに感謝しています。レーベルの大先輩、ひばりさんのお陰でご縁ができました。また近々、出演者のおふたりにも、せたおんの方々にもお逢いできることを願いながらこれを書いています。近々、剛さんが中心になって執筆されているWEBサイトのインタビューもして頂く予定なので、お楽しみに。