東名阪のライヴ・ツアー、無事終えました。


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大阪公演にて

  今回のテーマは、ニューヨークの旅の中で浮かび上がってきた〝日本の歌謡曲〟を、自分の中で新たに捉え直して、世界に提案してみたい、と思ったことが始まり。海外に羽ばたいた歌謡曲、そして向こうの人たちに聴いてほしい歌謡曲を〝世界と歌謡曲〟の軸でまとめてみました。
ただ、紹介したいといっても歌舞伎や能のように、いかにも日本らしいとか、日本の〝純〟なものとは少し成り立ちの違う、歌謡曲。ライヴのオープニングでも話したように、日本車につづけ、と思うわけなんです。もともと海外から取り込んだものを、自分たちの使い勝手に合わせて小回りをきかせたり、燃費を良くしたり、そういう工夫を重ねて出来た日本車が世界に広く受け容れられるのだとすれば、日本人の好みに合うように様々な音楽からのエッセンスを織り交ぜ、ひとつの音楽に仕立てた歌謡曲だって、受け止められる可能性はあるはず。という考え(仮説)のもと、1曲ずつ吟味しつつ選んで、お話とともにお届けしました。
もちろん、歌謡曲を知っている日本の人だって、新たな楽しみ方、新たな視点で、ひとつのものが何倍にも面白くなることだってある。ずっとやってきたミユゼミにも共通していえる、ものの見方というのを、これからも提案できたらいいなと思っています。

それからこれには続きがあって、ブログで発表するのは初めてだけれど、先日、来年の2月に初の海外公演が決まりました。それも、エジプトのカイロ。国際交流基金の関わるイベントで、日本のカルチャーを紹介する主旨のものです。
実際に、海外で聴いてもらえるのだから、これほど面白いことはない。歌謡曲を試す場がある。ワクワクするし、幸せなこと。

……とまぁ内容についてはこれくらいにしておいて、パフォーマンスとしてのライヴは、静かな曲を多くしていたこともあって、お客さんがじっくり聴いてくれてうれしかったです。相変わらず反応が土地で違ったりして、面白かったな。大阪では、油断して曲をMCでフライングするというハプニングがありましたが(笑) 友だちが来てくれたり、名古屋では久しぶりに逢えた人がいたり。遠征して2、3公演を観に来てくださる方もいて、とても励みになりました。


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お父さんと一緒に小さい頃からずぅっと応援してくれている、かわいい女の子にも逢えました。今回、名古屋にも行けてよかった。

それから今回のツアーで初めてこのおふたりに参加してもらって、音の豊かさを与えてもらったことは私にとって大きなことでした。みゆきちゃん&ミシェルさんの良さとはまた違った魅力。

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リハーサルのひとコマ
鍵盤の清野雄翔さん、ギターの田中拡邦さん

もっともっと自分の歌を磨いて、この前の武満さんのコンサートのミュージシャンみたいに、2人の音に呼応したい。これからどんどん出来るようになっていくであろうことたちに、胸ふくらみます。

自分の考えを具現化するのを手助けしてくれた、この素晴らしいミュージシャンのおふたりとスタッフさん、そして駆けつけてくださった関係者のみなさん、何より、遊びに来てくださった皆さん。
本当にどうもありがとうございました!