【再掲】乳癌検診(やり過ぎ)とピンクリボン運動の記事に思うこと | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

3月~4月に、

医療の進歩、最新の医療を正しく理解し
玉石混淆の情報で怪しい治療に流されない
ためには、
まず、「標準治療≒保険診療」を
知っておこうよ、押さえておこうよ、

という主旨で

⚫標準治療(≒保険診療)とは何か、
  乳癌治療の目的と概要

⚫標準治療(≒保険診療)の
   具体的な治療手段、 各論として、
   手術、薬物療法、放射線療法

について、再掲し、
治療判断に重要な検診・画像診断についても


を再掲しました。


そして、直近で、広大病院乳腺外科ブログ
および角舎先生の
乳癌検診関連の記事を
リブログ紹介させていただきました。




次に、もう1記事、リブログさせて
いただこうと思っていますが、

その前に、昨年10月に、
ピンクリボン運動について書いた記事を
再掲させていただきます。

ー◆ー◆ー◆ー

(元投稿:2018年10月30日)

ご訪問ありがとうございます。

先の記事でリブログさせていただいた、
押川先生が有用記事として
ご紹介されている記事、

概ね、仰る通りと共感します!

「概ね」と書いた、若干違和感を感じる点に
ついて先に述べておくと、

乳がん検診の目的は、早く見つけて
乳がん死を減らすことだ。
(引用)

国策としても、乳癌学会、乳癌診療ガイド
ラインでも、目的は、仰る通りで、
究極的なところとしては、
私も同意するけれど、
検診で乳癌死を減らせなくても、
早期発見した方が治療は軽くて済む
  ※再発・転移しなければ
というメリットがあるわけで
(過剰治療の問題とも絡むけれど)

「乳癌死を減らすこと」
だけを目的にしていることには
私は、多少、違和感があります。

そして、乳がん死を減らすことができると
唯一科学的に証明されているのが、
エックス線を用いた
 “マンモグラフィ検診”だ。
(引用)

この文章には、非常に違和感があります。

検診とOS(全生存期間)の関係を
RCT(ランダム化比較試験)で比較する
というのが、
「科学的」なのだろうか?

 ※発見後の治療の良し悪しや個々の患者の
    基礎疾患なども関わってくるわけで…。

検診なのだから、早期発見出来たか否か、
検査技術の良し悪しを「科学的」と
いうのではないだろうか?

せっかく検査技術が進歩しても、
OS比較のRCT(ランダム化比較試験)が無い
というだけで、
検査として劣るのか?
というと、違うと思うんだけどなぁ。

実際、進行の速い
炎症性乳癌とか、若年性乳癌とか、
私の癌もだったけれど、
マンモに映りにくい乳癌も多いし、
被曝量も結構あるし…。

(私自身の場合だって、マンモには映り難い
 癌だと主治医も言っていたし
 実際、素人目にはさっぱり、分かりにくい
 画像だった、 エコーで約6cm、
 MRIで6 .7cmの紛れもない癌だった
 わけですが
 エコーやMRI
   ⬆読影医の技量が要求されるという問題
       があり、
       MRIは偽陽性率の問題もあるらしいが
 はっきり、くっきり映っていて、
 素人目にも、これはまさに悪性腫瘍、
 と分かるモノでした…)

記事にも書かれている通り、
日本人には高濃度乳房(デンスブレスト)
多いんですよね。

というわけで、「科学的」には違和感を
感じます。

OS比較のRCTを「医学的根拠」と
医学界が定義するのなら、
なるほど医学界の定義はそうですか、
ですが…。
「医学界が定義するところの
   『医学的根拠』」
くらいの表現にしていただきたいな、
と常々、思っています。

ーーー

以下、大いに共感します!

また有名人の乳がん報道があると、
「きっと乳がん検診をしなかったから
発見が遅れたんだ」と言う人もいるだろう。

検診を受けなかったのだから
自己責任である
という意味にもとれる発言が
どれだけ当事者を傷つける
ことか……。

乳がんは毎年検診を
受けていても、
見つからないものもあり、
検診で「異常なし」と通知が来た後、
自分でしこりや自覚症状があって
検査を受け、
乳がんが見つかるケースもある。

それに、介護など
いろいろな事情があって
検診へ行くタイミングを
逃すことだってある

これだけ乳がんに罹患する人が多い現状で
ピンクリボン運動に
もっとも大切なことは、
乳がんになった人を社会で支えていくこと。
もし乳がんが見つかったとしても
正しい情報
を得られる機会をもち、
必要なサポート
受けられることが大切で、
検診だけを声高に叫んで
終わっていては、
これから
がんと共存していく
人たち支え
にはならないのだ。


※私も検診を受けていなかったので
  だからこそ、想いを語っているのに
   語る資格がない、と、
   5ch掲示板で酷い言われようです。

「サポート」というより、私は、まず、
   癌と無関係に生きている人々や
   マスコミなどに、癌の多様性について
   「正しい理解」をして欲しい、
   癌=死? 悪い? 語っちゃいけないことの
   ように、バッシングしないで欲しい、
   今は、 ただ、それだけです。
   ここまで酷いとは想像できなかった…。
   乳癌そのものより、それにまつわる
   ネットイジメで心が病みました。

大事なのは、たとえ乳がん検診で
異常なしと言われても、
しこりや乳房の変形、
血のような分泌物があった場合は、
検診ではなく検査に行くこと
自覚症状があるのに
「心配だから検診を受けようと思う」
という人がいるが、これは間違い。
検診は、自覚症状がない、
健康だと思われる人に対して行うもので、
自覚症状がある場合は
検診ではなく、
早急に受診することだ

私は、まさに、乳首も陥没し
乳首から出血があったこともあるのに
まだ、検診に行っていたアホンダラな
黒歴史もありますが
  ⬆それをもってして、理系であることや
       学歴や職歴まで疑われ、
       無いこと無いこと
       5ch掲示板と某ブロガーに中傷され
       延々と20スレッド超、
       まだ続いている、ネットイジメに
       あっている(その件だけではないが)

でもさぁ、乳腺じゃない健診機関で
一般の健診(職場の定期健診)を受けて、
内科検診の女医さんに
触診もしてもらったけど、
専門外だったからか、その女医さんにも
「早めに乳癌検診に行くように」
と言われたよ。
本来であれば、乳腺外科に紹介状を書いて
もらうところだったのだろうけど…。

そして検診もやっている、私の通う病院に
その時にした電話問い合わせでは、
乳癌かもしれないしこりがある、
とは言ったはずだけど、
外来に行けとは言われず、
検診予約の案内をされただけだったけどな。
(医師や医療関係者だって、専門外であれば
 一受診者には、そんなものでした…)

職場が契約している婦人科(含:乳癌)検診で
最早でいれていただいたH病院
 (婦人科では老舗らしい)の検診を受け、
乳癌検診の女医さんからは、
「検診に来ている場合じゃない、
  外来に行くレベル。
  皮膚を突き破ったら大変よ。」
と、
いきなり言われました…。

 (悪い意味で書いていないですよ。私には
  この一言が有り難かった!です。
  先生の方が気にされて、再説明に呼ばれ
  ましたが… マンモだと映りも悪かったのも
  あったかな、100%癌は確信していたと
  思うけれど、「細胞診をしてみないと
  悪性か良性かは分からない」って
  言い直されたのは。)

どんな職業でもそうだと思いますが
医師にも専門分野の違いはあり。

しこりを発見したら、
検診でなく、
乳腺(外)科へ行きましょう


【過剰診断、過剰治療の問題について】

過剰診断があり、過剰治療が行われて
いるのは、事実だと思います。

確かに、記事内の、半年に一回の
マンモは被曝を考えれば、やめた方が
よいと思います。

しかし、過剰診断があるからといって

早期発見不要と安易な結論に

持っていくのは、

現段階では、私は大反対です。


あくまで、『患者集団の統計』であり、

『多くの』予後の良いグループにとって

検診や治療が不要であったとしても、

少数の予後の悪いグループ

の早期発見の機会を

奪ってよいとは思わないから。


今の医療では、

検診してみなければ、

生物学的予後の良い癌

(がんもどき)か、

悪い癌(本物のがん)

かは分からない


早く、遺伝子検査で、生物学的予後の良い

癌を『確実に』特定出来るようになって、

過剰治療が減らせるようになるといいね、

と思い、期待します。


そして、

私は、エビデンスに加えて

自分の経験も踏まえ、

エコーも併用の乳癌検診、そして、

HER2陽性、トリネガ

の方々には、

早期手術をお勧めしています。

放置すると、

すぐに大きくなるよ、とも。

お勧めはしますが、そういった知識を

踏まえた上で、手術などの治療をするか

しないか、どんな治療を選択するかは、

患者本人の自由であり、

本人が後悔しない選択をすればよいのだと

思っています(何度も書いていますが)。



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