★陽子線の治験も示す、再発転移リスクの高い早期乳癌は? | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

いつもナイス記事をリブログ紹介させて
いただいている、さんくるさんが、
2つの意味で超ナイスな記事を書いて
下さいました。

私は、がん保険に先進医療特約を付けていた
  (入った当時は、よく調べも考えもせず
    「先進」ってからには、保険診療より、
    進んだ、良い治療が受けられるんだろう
    という、だいぶ間違った解釈で、
    付けておきました)
ので、
乳癌告知後に、陽子線や重粒子線も、
一応、少しだけ調べはしました。

さんくるさんとは、すごーく気が合う
   (と勝手に思っている私(^^)。

メディポリス国際陽子線治療センターが
早期乳癌を対象に治験を開始し、
普通の乳癌(乳管癌)、ER陽性、HER2陰性
早期乳癌患者の
初期治療の選択肢が広がった、
という喜ばしい側面は、


私は、
その治験条件が、早期乳癌の
再発・遠隔転移リスクを
明確に示しているよね、
ってことを、書いておきたいと思います。

陽子線治療の有効性を示す必要がある、
示したい治験であり、

有効性の評価項目は、UMIN臨床試験登録
情報(UMIN000017579)によると、

・乳房内再発部位
・乳房外再発期間 
        ⬆無再発期間(遠隔転移までの期間)
            だと思います
・生存期間
         ⬆有効だとすると、10年の生存率で結果
             を出して非劣性を示すってことかな?
・整容性


手術に比べて非劣性(劣らない)を示したい
わけですから、
早期乳癌の中でも、元々遠隔転移リスクが
高い人々を除外する条件を付けている。

過去記事で書いてきた、遠隔転移リスク
(日本乳癌学会の診療ガイドラインより転記)
の通りですよね。

※過去に何度か、ご批判コメントを
  いただいたけど、
  「科学的根拠」(と医学界が言ってること)
  を書いたからって、
  他人のブログを批判するのは、
  やめていただきたいものだ(笑)

早期乳癌のうち、治験の対象から除く条件
  (=遠隔転移リスクの高い患者群。
       すなわち、術後補助化学療法で
        抗がん剤治療を勧められる患者群)

・病理組織診断で
    浸潤性乳管癌(通常型)以外

エストロゲンレセプター(ER)陰性。

HER2陽性。

  ※HER2に関しては、陰性が望ましいが
    陽性であった場合でも、内分泌療法の効果
    が期待できる場合、研究班において充分な
    検討の上、施行することを許容する。

       ⬆  とまで書かれている。
             ホルモン陰性の方が重要な因子
             であると言っている。

年齢40歳未満。(70歳超)

センチネルリンパ節生検で病理学的に
    転移あり

  ※センチネル生検許否症例の場合、
     基本的には対象外であるが、研究班にて
     腋窩リンパ節転移についての充分な検討を
    した上で、画像診断上腋窩リンパ節転移の
    可能性が極めて低く、乳房腫瘍の治療のみ
    で可能であると判断された場合、
    センチネル生検省略を許容する。

広範なリンパ管浸潤


=====

治験対象の早期乳癌は、温存手術+放射線
または全摘手術で、「治る」確率が高い
手段があるわけだから、

並行で進めていただいているとは
思いますが、


リンパ節とか骨とか、
肺とか、肝臓とか、
脳も可能?
遠隔転移した腫瘍を
何とかする方に
精力を傾けて欲しいなぁ

と思う私です。


あっ、乳腺外科医の負荷を減らして、
除外されるような難しい乳癌?
(局所)進行・再発乳癌
集学的治療の要としての役割に、
精力を尽くしていただく
ってことなら、話は分かるわよ、、。