「ダラダラ続けるガン治療」 梅澤充医師のブログより8 | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

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HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私は、未だ、目に見える遠隔転移を
しておらず、
遠隔転移後の治療は経験がなく、
自らの経験を語れませんので、

「治らない癌」を長年、極少量の抗がん剤
による個別医療(保険診療)で
治療し続けていらっしゃる
梅澤充先生のブログを
転載させていただきます。

梅澤先生より:
    私の記事はどう扱っていただいても
    構いませんが、
    事実をお書きになって下さい。
    私はブログ上で『事実』しか
    書いておりません。

   梅澤先生の『事実』の文章を
   そのまま転載いたします。
   文字の大きさだけ、私の意図で一部
   変更しました。

ーーーーー

2017年9月10日

手術不能、再発の固形がんが、

治ることはない現実は、
何十年も前から、
世界中の医療者には常識でした。

その常識の中で、
日本の昭和の時代には、
患者さん本人には、
「がん」という病名の告知さえ
ありませんでした。
その後、平成の御代になり、
無治療よりは、
抗癌剤を使うほうが、
僅かに延命効果があるかも知れないという、
錦の御旗であるエビデンスが出てからは、
毒薬遣いの専門、腫瘍内科と称する、
診療科が発生してきて、
「抗癌剤を使っても余命〇ヶ月です。」
という、いきなり、かなり厳しい、
しかし、真実の宣告がなされるように
なりました。
しばらく、その文言は多くの腫瘍内科医が
愛用していましたが、
多くの患者さんが、
その真実を聞くと、
その専門科からは、
逃げてしまう現実を観て、

慌てて世界的に極めて珍しい、
日本独自の「インフォームドコンセント」
    ※過去記事でも書きましたが、
      この記事のコメント欄記入者は私です。

という、
真意不明の横文字が
急速に普及して、
その潮流のなかで、
 「治ることまでは難しい」
という名言が発生し、
日本中にはびこっていきました。


しかし、その言葉の白々しさに、
恥ずかしくなってきたらしい専門科は、

最近では、
ハッキリと「治ることはない」という、
スッキリとした真実の説明をするように
変化してきました。

その後の言葉は、
お茶を濁すようですが、
最終的には、
「標準が最善です。早く始めましょう。」
と、一気に畳み掛けて、
真っ白なアタマの患者さんを、
標準に誘い込んで、
エビデンスどおりのイバラの道を、
最終目的地に向かい進ませます。

現在の日本では、
「お茶の濁しかた」講習会なども、
若い専門家向けに実施されています。

副作用が十分に容認可能な、
大きく減量した抗癌剤をダラダラと
続ける治療を、
腫瘍内科に所属した一部の医療者は声高に、
非難しているようです。

たしかに、
すぐに終わるイバラの道とは違い、
低用量の抗癌剤治療は、
ダラダラと長く続きます。


フト、カルテを振り返ると、
5年10年15年と、
ダラダラと治療が続いてしまっている
患者さんが、たくさん来られています。
20年以上も続いてしまった患者さんもいます。

治らない末期がんですから、
治っている患者さんなど
いません。
ただ、ダラダラと続けてしまっていますし、
今後も、そのダラダラ治療は続きます。

治らないガンの治療では、
肉体的にも経済的にも、
継続可能であることが
一番重要です。
元気で平穏な生活を続ける
ことが可能な治療だけが、
継続可能になります。
ダラダラと治療を続ける
ことができる時間は
患者さんにとっては、
輝くいのちの時間です。


一部の腫瘍内科医は、
標準よりは、
遥かに長くダラダラしてしまう現実に

気付いているようです。

以上 文責 梅澤 充
著者に許可無く当ブログの文章をインターネットその他に転記・転載することは堅く禁じます。

※梅澤先生が貼られている別記事のリンク
   (水色字)はリンクを省略しました。
  梅澤先生のブログを直接ご覧下さい。
  今後も、いくつか記事を転載させて
  いただく予定です。

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私の主治医は腫瘍内科医ではないので、
梅澤先生がお書きになる「腫瘍内科医」
の現実は、私には分かりません。

私がこの記事を転載するポイントは、
大文字にした箇所です。

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