★再発予防(再発率低減)の抗がん剤 転移リスクと効果、副作用をよく考えてね❗ | HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌ステージ3C 経過観察中シングルマザー

HER2タイプ乳癌のこと、治療のことなどを書き残しておこうと思います。温かい目で見守っていただければ、幸いです。アメンバー申請、コメント、メッセージ、リブログについては、「はじめに(私のスタンス)」テーマ内の記事をご一読下さい。

ご訪問ありがとうございます。

私は、微小転移がないと思える点を見い
出せない(笑)、ステージ3Cゆえ、
 ※強いて言えば、若年じゃないわね、
   HER2の場合、年齢は、あまり
   関係なさそうですが、、

転移リスクの判断に悩むこともなく(-_-;)
もっぱら、抗がん剤+分子標的薬が
効く(微小転移を撲滅する)かどうかだけが
気になったのですが、

再発転移予防(再発転移確率低減)が目的の
術(前)後の抗がん剤治療について、
一般的なことを書きたいと思います。

日本乳癌学会の、
患者さんのための乳癌診療ガイドライン
にも、かなりしっかり書かれていますが、
重要なことなので、ここでも書きます。

手術可能な(乳)癌患者全体でいえば、
概ね、半分の患者は、
何もしなくても、再発転移しません、
すなわち、術後に微小転移は存在しません。

だから、微小転移のある人にだけ、
再発転移予防の抗がん剤治療をする、
ということができればよいのですが、

微小転移があるか、ないのかは、
現代医学では、判別できません。

※近藤誠先生理論の、がんもどき説が
   たとえ正しくても、がんもどきか、
   本物の癌かを、識別できないのと同じ話。

再発転移リスクを予測する因子で、
  (これも、絶対ではない)
リスクの高い人全員が
  (微小転移のない人にも)
抗がん剤治療を勧められます


再発転移予測因子(高リスク)
・腫瘍が大きい
・リンパ節転移あり
・癌細胞の悪性度が高い
・Ki67(増殖能)が高い (>13%とか>20%とか)
・HER2陽性
・脈管侵襲あり


では、術(前)後に抗がん剤(+分子標的薬)
治療を受けた場合に、どのくらい、
再発転移率を低減できるか。

数字は、「患者さんのための乳癌診療
ガイドライン」 の数字を使います。

再発転移確率が 60%の患者集団では、
抗がん剤を使わなかった場合、
100人中、60人が再発転移し、
残りの40人は再発転移しません。

この再発転移する60人に、
アンスラサイクリン+タキサンの
抗がん剤治療をすると、
再発転移する人は40人に減らせます。
すなわち、20人は抗がん剤のおかげで
再発転移を免れます。

再発転移低減率は、33.3%と言って
   います。
   (種類もステージも混在したエビデンス
    に近い値を置いているとは思いますが)

「33%低減した」と言われた時に、
60%が27%に減る、と勘違いしない
ようにね。
60%が40%に減る、だからね。

利益を受けるのは20人で残りの80人は
何の利益も受けず、副作用だけは被ります。
副作用は、100人全員に発生します。
(大小は個人差ありますが)

その程度の治療だ、ということは、
理解しておきましょう。

因みに、HER2タイプはハーセプチンの
おかげで、低減率は33%よりは高いです。

また、何度か書いていますが、
アンスラサイクリンの心毒性は、
不可逆性で怖いことも、
認識しておくべきです。

ご自身の転移リスクと、抗がん剤をする
メリット、そして副作用の怖さを
天秤にかけて、

ご自身で、よくよく考えて、納得した上で
再発予防の抗がん剤治療を受けるか、
受けないか、後悔しない判断をしましょう。

⬛考え方の一助に

・受けずに、再発転移したら後悔するか?

・受けて、重大な副作用を被った場合、
    再発転移しなくても、後悔するか?

・受けて、重大な副作用を被り、
    再発転移した場合に、後悔するか?


アンスラサイクリンをするかどうかは
議論の別れるところだと思いますが、
HER2タイプ乳癌は、癌そのものが
怖い(転移しやすい、予後が悪い)ですから

少なくとも、ハーセプチン治療はすることを
私は、強くお勧めします。

パージェタも認可されたら、
ハーセプチン+パージェタ治療をすることを
お勧めします。

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