得体の知れない何かに襲われる感覚は
実はもうあの時の事だと思っていることがあって

13歳のあの夜
父が突然死んだ日。

怖くて眠れなかったあの夜。

だって、人間の死をまじかで見たのなんて
生まれて初めて。
しかも、病気とかではなく自死だし。

死体を見るなんて
生まれて初めて。

12時間前まで暖かかったお父さんが
つめたーくかたーくなって
お布団に横たわっている。

悲しいの前に
何が起きてるか分からんし
死体や死の怖さと
私にとって何かめちゃ大事でめちゃ大きなものが
失われていく恐怖。

あの時はハッキリ分からなかったけど
きっと、ただただ恐怖でしかなかったあの日。

眠れないを、生まれて初めて体感した日。

父の死なのに
悲しいの前に怖いと感じる自分を責めて責めて
グッと閉じ込めて
母や年の離れた姉兄たちもきっと辛いのだから
迷惑かけてはならないと
怖いといえなかったあの日。

あの時の私。

それがやって来ている。


もう何度も何度も襲われて
やっとこれに気がついて
もう大丈夫だと思っていたけれど。

まだ居たみたい。

さて。
あの頃の私を今の私が受け止めて
慰めて
そしたら
あの頃の私は満足して
もう出てこなくなる??


誰か教えて?