ますます暑くなり、日焼け止めが欠かせなくなっていているTXからこんにちは
こちらのブログに訪問いただいている方は半分ぐらいがアメリカ永住予定の方、半分ぐらいは駐在の方、はたまた別の国にお住まいの方や子育てが終わってらっしゃる先輩方も多いと思うので、参考にならないかもしれませんが、今回は英検について色々語ってみたいと思います
去年の2月に渡米し、今年の3月上旬に出産した私ですが、移住して数か月経った去年の5月頃からオンラインにて英会話/英語講師というお仕事をしています。
英検の二次試験の時期には1ヶ月の間に100レッスン↑担当する事もあり(大学生・社会人含)、今回は1年間で300レッスンほど英検対策のレッスンをしたその所感を半分備忘録のようなかたちで書いていきますので、興味のある方は最後までお付き合いいただけると嬉しいです
※私自身6年前ぐらいに英検1級合格しましたが、ほぼその時の単語は覚えていません(苦笑)
※あくまで個人的な体験・経験に基づいている為、偏った書き方になっている可能性があります
※英検は現在1級~5級まで級がありますが、5・4級はほとんど英検の資格としての認識が薄いので、今回は準1~3級について話していきます
まず、駐在などを経験していない子供で、日本で小学生の頃から数年英会話スクールへ通った、もしくは英語の塾などに通っていたお子さんで多いのは
中1→3級(中学1.5年生程度)
中2→準2級(中学卒業&高校1年生程度)
中3→2級(高校卒業程度)
という感じで、中学校在学中に2級合格を目指すお子さんが多いです。
これは、高校受験の時に2級まで合格していると優遇される場合があるから、という理由も大きいかと。
なかには中2の間に2級合格するお子さんも多いので、凄いな~と純粋に思います
では、駐在を経験しているお子さんの場合どうかというと、
小学低学年→準2級
小学中学年→2級
小学高学年→準1級(大学生レベル)
という感じで英検取得を目指しているお子さんが多い印象です。
※駐在期間や、駐在を始められた年齢にももちろん関係してくるので、あくまで目安としてです
で、英検のテストなんですが、英語が話せる=英検合格ではなく、それぞれの英検のレベルに沿って、『論理的な思考をもちながら、それを英語で説明できる能力があるか否か』により、合否が決まります。
なので、いくら英語が流暢でも、発音がネイティブ並みに綺麗でも、合格できない場合は多々でてくる、ということです。
もう少し具体的に書くと、例えば2級の例でいくと、英作文やスピーキングのテストで出される試験問題は:
①現在、農薬を使わない食べ物が増えている。今後もこの傾向は続くかどうか?
②現在、日本は色々な食べ物を外国から輸入している。今後、この輸入量はさらに増えるかどうか?
③親は小学生にスマートフォンを持たせるべきかどうか?
④学校給食制度を廃止すべきだ、という風に主張する人たちがいるが、この制度は廃止すべきかどうか?
というようなレベルの問題で、決して単純に答えられる問題ではありません。
で、仕事柄ですね、小学3年生前後の子供に↑のような問題を解かせる&解説・説明していかないといけないので、これはなかなか難しい場合もあります。
例えば②の問題であれば、日本には輸入されている野菜や果物がたくさんあるんだよ、というところの説明から入るんですが、中には「バナナはフィリピンから輸入されてて…」と説明すると、「えっ!バナナって、日本で作ってないの???」と可愛い質問をされた時には私も思わず苦笑いしちゃいます
そして、準1級の試験問題はさらにレベルが上がり、大人でも、日本語でも容易に答えられない問題になっていきます。例えば:
①刑務所は社会が犯罪者を扱いのに一番適した方法であるか?
②大学ではより実用的な科目を提供すべきかどうか?
③社会は老人ホームのような施設を高齢者に無償で提供すべきかどうか?
④会社が従業員に残業代を支払わず残業をさせている事実についてどう考えるか?
⑤環境を守る為に、政府はガソリンに税をさらに課税すべきかどうか?
最近出会った生徒さんは小学5年生(日本滞在時の英語経験については不明)、英語圏の国に丸2年程滞在されていて、準1級に挑戦したい、ということで1次試験に含まれる英作文からお手伝いしていたのですが、まだ小学5年生の子に大学の話をしても『???』ですし、④の質問の解説で『残業代をもらわずに、働いてるお父さん・お母さんも多いんだよ』と伝えた時にも『えっ!そうなの??』と目が点になっていました(苦笑)
ただ、このお子さんに関しては、1つずつ分かりやすく具体的な例を含めて解説したり、色々な考え方のヒントを与えたり、お母様にも色々とアドバイスを伝えさせていただいて家庭でもサポートいただいた結果、レッスン最終時には大学生や大人顔負けの解答を言えるようにまで成長し、結果、1次試験の英作文・2次試験共にほぼ満点の点数で見事準1級に合格されました
一緒にレッスンに取り組んだのは3ヶ月程度でしたが、私も良い経験になりました!
で、ここで何が言いたいか、なんですが、
英検は英語力だけで合格できるテストではない、んですね。
なので決してお子さんに「何で〇年も海外に住んでてこんな事も答えられないの?」とは決して伝えないでいただきたいです
そして、一緒にお子さんと自治問題について日常的に考えるようにされると、良いのではないかな?と思います。
例えば今の状況下であれば、
①マスクはした方が良いと思う?しない方が良いと思う?(自分の視点・相手の視点)
②コロナの影響でZoomを使って離れた場所にいる人達と連絡取るようになったけど、コロナが終わっても、こういう風に連絡とる人って多いのかな?
③学校に行くんじゃなくて、オンラインの学校が毎日になったらどう?どっちが良いと思う?
④テレビのニュースって、色んな情報を伝えてくれるけど、テレビが一番いい方法だと思う?他にはどんな風に情報って手に入れれるかな?
⑤(Youtubeみたいに)動画配信してる人達が増えてるけど、こういう仕事をする楽しさって何だと思う?難しさってどんなことがあるかな?
というような質問を少し時間をとって、お子さんと一緒に考えてあげてみてください
ポイントは、質問に対する解答は論理的に答える、です!
例えば、2級の質問にこんな質問があります。
Q: Some people say that, by using the Internet to communicate, companies can spend less money on employee business trips. What do you think about that?
この質問に対して、
親:出張に本当に行くんじゃなくて、インターネットで会議とか出来たら、お金って節約できると思う?
子:できると思う
親:じゃぁ、具体的にどんな事にお金使わなくて良いのかな?
子:例えば飛行機代とかいらない?
親:そうだね。他には?
子:んー、何だろう?
親:じゃぁ、どこに泊まったりするんだろう?
子:ホテルとか?あ、じゃぁ、ホテルのお金いらないかも。
親:そうだね。ホテルのお金いらないかもね。そうしたら、食事のお金もいらないかもしれないね?
子:あ、本当だ。あと、飛行場からホテルとかのお金もいらないかも。
親:そうだね、交通費もいらないかもしれないね。
他にもお金だけじゃなくて節約できるもの、ないかな?
子:んー、移動する時間とか?
親:そうだね、時間も節約できるかもしれないね!
じゃぁ、何て英語で説明したら良いか、考えてみようか??
というような感じで時には誘導しながら会話が出来るのが理想です
(ちなみに、私の実際のレッスンでは↑のように引き出してます)
参考になるのかならないのか『?』なブログでしたが、英検に興味のある親御さんの参考になれば幸いです
長々と今回のブログにお付き合いいただき、ありがとうございました