一昨日は「ツギクル芸人」というライブ。

主要10事務所の次世代の若手が参加してネタを披露するという主旨のライブ。

若手ひしめく楽屋に、我々のような加齢臭漂うロートル芸人が居るのが恥ずかしさと切なさと心元なさでいっぱいだった。

ただ同じように泥臭いオーラを毛穴から出しまくっているソニーの3人組コント師『や団』がいたので、少し安心する。

ライブ自体は楽しいライブだったので、ネタを元気ハツラツで終え、楽屋でくつろいでいると、出番を終えたばかりの『や団』がまたネタ合わせをしている。

ん?なんで彼らはネタを終えたはずなのに、またネタ合わせしてんだ?
ネタ合わせをしないと死んでしまうのか?
駐車場、階段の踊り場、 自販機前と至る所でネタ合わせをしている。

聞くと、この後22時から新ネタライブがあるため、そのライブのための新ネタを作っているのだそうだ。

20時半にライブが終わって、さらに22時からのライブに出るのか!?しかも今度は新ネタで!!

そのストイックさとライブジャンキーぶりに衝撃を覚えた。
いやはや、頭が下がる。見習いたいものだ。




そして今日の昼13時、全てのお笑いライブ極北の地「カリスマ芸人待合室」スペシャルライブだった。

出演者も内容も見世物小屋のそれ。
色味のない服を着て淀んだ目の出演者とヨダレをダラダラと垂らして仕切る主催のおじいさん。
二日前とはうって変わって「ツギコナイ芸人」の巣窟に、愛しさと切なさと心強さでいっぱいだった。
逆にこういうヘドロみたいな所から、今の時代はとんでもない「バケモノ芸人」が生まれるのでは?と夢想してしまった。いや、言い過ぎだな。

内容も天才中学生の手品あり、歌ネタあり、腹話術ありの何でもありの180分。
特筆すべきは、70代のお爺さん芸人『シューマンジュークボックス』さんが舞台上でオリジナルの替え歌を奇声をあげて披露しながら、ポップコーンを作り、舞台上にコーンをぶちまけるという文章だけでは想像力がまったく追いつかない奇想天外ぶり。

そんな支離滅裂なライブに同じく出演していた『や団』と一緒に、私は「これこれ!!これだよ!これ!」と声を合わせてワクワクしていた。

ん?
というか『や団』はここにもいるの?

毛穴から吹き出される泥臭さはやはりこういったライブにも嬉々として出演している所なのだろう。さすがキングオブコントの準決勝常連だけはある。

ライブを終え、『や団』の中嶋くんはもう一本別のライブへと急いで向かっていった。

「次のライブが14時からなんで!!」


いや、どんなスケジュールだよ!
ライブジャンキー過ぎる!
いやはや、頭が下がる。見習いたくはないけど。

いやいや、正直羨ましい。





今日思った事:よくドラマとか映画で見る居酒屋で、応援団みたく「フレー!フレー!〇〇!」みたいなのマジでやってる奴いない。