高校時代の親友が入院したと聞いたので、同じく高校時代の友人2人でお見舞いに行く。

最寄りの駅に着き、聞いていた病院をGoogleマップに打ち込んで歩く。
道中、入院していると聞いていた病院の看板が「こちら100m」と示していたが、賢いGoogleさんが「こちらではない」と表示していたので、無視をしてGoogleさんの言う通りに歩く。



5分ほど歩き、辿り着いた病院は、富士急ハイランドの「戦慄迷宮」かと思うほどの廃病院。








ドーーン!





「おい。マジかよ」
「あいつ、死ぬんじゃねぇか。もしくは死んでるのでは!」

※写真はあくまでもイメージです。



諤々と震えていると、斜め後ろに同じ名前の病院を発見。しかもスーパー新築で、キレイな病院だった。



「あ!ここか。」
「なんだ!改築してたのかよ」


病院に入り、受付で名前を告げ、病室に入る。

案外元気そうな様子で、我々を迎え入れる友人。
談話室のような所に招き入れられ、雑談をする。


見舞いの品に、行く途中で適当に買った「ポメラニアンの飼い方」という超ピンポイントな雑誌を渡し、軽スベりをした所で状況を聞く。


「どんな感じなん?」


何でも腎臓が、悪い細胞を作り出してしまう症状のローマ字と漢字の入り混じった難しい病名だったので、我々2人は「ふ〜ん。あ〜、そう。」と賢いフリをするバカ特有の生返事をした。

平素から難しい本ばかり読んでいる奴だったので、病名も難しいな!くらいの感想だった。

で、扁桃腺を摘出すれば、ある程度治るみたいだった。

「ふ〜ん。その摘出した扁桃腺、どうするんだ?メルカリで売るのか?」

「メルカリは何でも売れるからな。考えてみるよ」

とアメリカンジョークのような会話をしていると、病室に夕飯が運ばれてきた。
病院食の、悲しいくらい質素なメニューを見て爆笑した所で退出する事にした。

病院を出たら、信じられないほどの大雨。
けれどもGoogleさんは「曇り」と表示していた。

おい!!!






今日思った事:意識の高い女性は、寒天ゼリー食べがち