4月30日は『バイきんぐ』の西村さんの結婚式二次会だった。
西村さんとは10年くらいの仲で、元々の出会いは芸人が大量に働いていたバイト先だ。
芸人というのはゴキブリと同じで、1人の芸人が住みやすいぬくぬくとしたバイト先を見つけたら、2人、3人と増えて行き、最終的には大量に繁殖し、そのバイト先に居ついてしまう。
西村さんとはそんな芸人の巣で出会った。
売れてない毎日を冗談で流し、苦楽を共にした先輩だ。
キングオブコントで優勝した時は飛び上がって喜び、売れてからも旅行に連れてってもらったり、ご飯をご馳走してもらったりした。
最近はちょっと疎遠になっていて、最後に会ったのが去年の3月だった。
しかし今年の正月に「あけましておめでとう」のLINEを送ったら、「おう!披露宴呼ぶからな!」という返信が来た。
で、当日。
何かの間違いか運命のいたずらか、披露宴には呼ばれず二次会からの参加となった。
前日の「母心まつり」を終え、新幹線で東京に向かい、会場に到着。すると披露宴に出席したバイト先の芸人たちと出会う。
「あれ?え?披露宴いた?」
「え?披露宴?なんすかそれ?」
「あ〜、そ、そ、そうか。よ、呼ばれてないのか。。。」
ドーーーン。
気まずい空気が辺りを包み込む。
「ま、ま、おめでたい席ですから!」
恨み言は無しで、生ビールとハイボールをちゃんぽんで飲んで、気まずい空気を流し込む。
程なくして二次会がスタート。
会場に新郎新婦入場。
「おめでとう!」「フォー!」「ヒューヒューだぞ!」
新旧入り混じったお祝いの言葉が舞う。
そして新郎の挨拶、ハリウッドザコシショウによる乾杯の音頭により宴が始まる。
賑やかに華やかに二次会が進められる。
「会費分は食べとかないと!」と言って、飯を貪るイラスト芸人『かがわの水割り』。
テラスでビールをスマートに飲む『ニッチロー』とワインをエレガントに飲む『じゅんいちダビッドソン』。
「本田圭佑とイチローの対談じゃねぇか!」と周りが色めく。
賑々しく、そして幸せな会であった。
そして新郎新婦との写真撮影の際、我々「バイト先一緒だった」芸人たちが『バイきんぐ』の西村さんに群がり話しかける。
「いやぁ〜、いい披露宴だったよ」
「ほんとに!来てくれてありがとうな」
「にしても西村は、お父さんに似てるな」
「え!そうかぁ。アハハハ」
「お母さん、昔綺麗だったでしょ?」
「ん〜、どうかなぁ。アハハハ」
ドサクサに紛れて、私も「そうですね。アハハハ」とやる。
が、その輪の中に1人だけ混じる「二次会から」の私。
体中の毛穴から噴き出している「二次会から」感。
おそらくサーモグラフィーで見たら、周りは全部赤で私だけ真っ青だ。
1人の先輩が私を見て、急に話を変える。
「そろそろ披露宴の話やめよう。ほら」
ドーーーーン
鉛のように気まずい空気が辺りを包み込む。
「いやいや!そういうのやめてください!!」
そして、新郎の西村さんに「おめでとうございます」という祝福を述べる。
「いやぁー、三好!すまん!忘れてたんだよ〜。でも来てくれてありがとうな!」
と、いつものように快活に笑いながら言ってくれた。
私も呼んでくれただけでもありがたいので、気にしてない旨を伝える。
が、その後もバイト先の芸人たちからは事あるごとにいじられる。
三次会の時には「実は披露宴に参加した」という嘘まで着く始末だった。
あと三次会で何故か『ニッチロー』と意気投合し、2時間ほど猥談で盛り上がった。
「俺こんなに実りのある猥談が出来て感動しました!!」というバカ発言まで頂いた。
何はともあれ西村さん、結婚おめでとう!末長くお幸せに!祝!!
今日思った事
グループLINEあるある:飲み会で盛り上がり、そのノリだけで作成されたグループLINE、酔いが覚めたら音沙汰なし。