今日は浅草5656会館で岐阜県の中学校の修学旅行で催される芸術鑑賞プログラムの出演だった。


漫才協会の手練手管5組が出演
ギャガーもいれば、うまい事言う人もいる、キャブラーに笑点常連芸人と完璧の布陣

ただお客が全員中学生


みな一様に震えていた。


なぜなら中学生というのは一番難しい年頃だからだ。

高校生だったら、参加しようという気持ちがありノリもいい。

小学生だったら、無邪気なので逆にやりやすい。


ところが中学生というのは手強い。


思春期ど真ん中


童貞まっしぐら。


多感な年頃な分、爆弾処理班レベルに細心の注意を払う


それにネタの中に入ってるワードだって、知らなければ終了

ネタの設定だって、興味がなければゲームオーバー




ある大御所の師匠からこんな話を聞いた。


「昔俺らも中学生の前でネタをやったよ。それはそれは地獄だったなぁ。。。その前に出てた春風亭昇太も中々の地獄だったしな」

え!あの昇太師匠が!!

笑点の司会が!!

すべり過ぎて、メガネが割れた!!





出演者全員恐れおののいていた。


そして我々はトップバッター。

ノリのいい生徒かどうか我々がリトマス試験紙となり、ネタをする


袖には全出演者が我々のウケ具合を確認するため、集結していた。


出番直前、バンザイ突撃をする神風特攻隊のような心境で立っていた。



そして開演。


開演前に実行委員長らしき中学生が皆に注意事項を話していた。


「ただいまよりお笑い芸人さんの催しものがあります。開演前に皆さんへの注意事項を言います。

一つ、面白かったら積極的に笑うこと」

???

気使われたーーーー!

「一つ、盛り上がるところはちゃんと盛り上がる」



やめてーーーー


「一つ、背筋をピシッとして見る」

なにそれーーーー


「えー。それではまずオキシジェンさんどうぞーーー」




舞台に出た。
劇場が壊れるんじゃないかってくらいに盛り上がった。


ネタ3つを用意していたが、1つで充分足りた。

1つ1つのボケに集団ヒステリーくらいウケた。


多分過去3年で初くらいのウケ具合


かくして無事ネタを終え、袖に戻ると皆晴れ晴れとした表情で迎えてくれた。


そして俺は皆さんに言った。
「みんな純粋な子たちですよ。すげぇやりやすいっす」


いや、気使われてる可能性だってあるのに!

めっちゃウケたから信じちゃった。


どっちが純粋なんだが、わからないな。


でも、終わった後ロビーで女子中学生が言っているのを聞いた。
「やばい!面白すぎるー!マジで面白かったんだけど!!」



あの子たちの言っていた事を信じたい。



今日思った事
著作権フリーなボケ:・空席以外ほぼ満席
・「なんだよ!口臭いな」「いや、水臭いなだろ!」
・「いらっしゃいませー。お客様なに様ですか?」「何名様だろ!」
・「運転手さん、そこの角、右に左折で」「どっちだよ!」
・「じゃあ、一気な」「年貢を少なくしろー」「いや、それは一揆だろ!!」

※これらのボケは使っても、最初にやった人が昔過ぎて著作権が切れていますのでパクリにはなりません。