9割の買い物は不要である





●読みやすい度
★★★☆☆

●こんなときにオススメ
損をしない買い物をしたい。
そのために、人間にはどういう心理が
働いているのか
知っておくといいですよ。


行動経済学による、買い物における行動の
失敗かそうでないかを具体的に教えてくれる本。
よりよい買い物を行うためには
どうすればよいのか?

★ネットで調べて買い物すること。
よく調べているからいい買い物できている?
…というわけでもない。
「確証バイアス」という
「自分に都合のいい情報だけを選んで参考にする」
傾向がある。
きりがないから、完璧な買い物などできないと
割り切って時間を区切ること。

★まとめ買いは輸送コストなどが下がるから
安くできる。うまく使えれば得。
損失回避の心理で、同じ額の損と得をしても、
損したときの悲しみは得したときの満足を上回る。
まとめ買いしすぎてしまうと損。
買いすぎて在庫を抱えてしまうと
使えなくなってしまうことも。
…賞味期限切れてしまったこととかあるよね…。
買ってしまったら終わりではなく、
その後の在庫管理までが大切。

★その買い物が良かったか悪かったかは、 利用した結果で判断する。
衝動買いが悪いわけではないが、
時間割引率(スグに手に入るとそのものの価値は
高く、遠い将来まで手に入らないなら価値は低いと
感じる)を考えて。
調べる、検討するなどの買い物のプロセスを経て、
しっかり考えてから買おう。

★ポイント10%還元と10%割引、
同じように見えるけど、計算したら
10%割引の方が得。

★確実性効果。
確率が100%や0%になる確実な出来事に
強く反応する。
実際に起こる確率が0に近い0.001%だと、
数値が0でないだけで実際より起こる確率はもっと高く感じる。
(宝くじとか。確率はすごく低いんだけど。
なんか当たりそうな気がしてしまう。)

考えているようで、自分の感じている損や得は
本能的なものだったり、
勘違いをしていたりするんだな…。