子どもが生まれてから、

今まで知らなかったものを

たくさん知った。


息子が電車大好きなので

電車のTVを見たり本を読んだりしているうちに

電車の知識が増えていった。


山手線や京浜東北線などしか知らなかった。

今では

特急ひたちに特急ラピート。

九州地方のあそぼーいや

指宿のたまて箱まで知っている。

ドクターイエローをわざわざ見に行ったもする。

E5系とH5系のはやぶさの違いを

見分けられるようにもなった。




鯨オーケストラの中での印象的な部分。


主人公が声の吹き替えをした

映画の中のエピソード。


死にかけて天国へ行った映画の主人公。

六角レンチを探す。

けれど見つからない。

天国の案内係が言うには


天国は生きているときに

じかに触れたり

たしかに経験したことによって

作られている


認識だけではいけない。

六角レンチを認識していても、

一度も使ったことがなく、

触れたこともないものは

あなたの天国には存在しない…。


生き返った映画の主人公は、さまざまなものに自分の手で触れながらつぶやく。


『ありがとう。

これで天国に行っても、君とまた会えるだろう』



この天国の話だと、

実際に触れたり体験したりするごとに、

自分の天国は豊かになる。


今私が死んだとしたら、

私の天国は豊かだろうか。

好きなもの。嫌いなもの。

特に何も思っていなかったもの。


これからも、私は色々なものに

触れていくだろう。

特に興味がなかったものでも、

知ってみたら面白いかもしれない。

そうして、いろんなもののある天国に行くんだ。