あなたはここにいなくともを読んで。



その中の、「入道雲が生まれるころ」の短編。
ある程度人間関係を築くと、全てリセットしたくなってしまう主人公。
とある人が亡くなってその整理をする中で、リセットする自分の生き方を少し考えるようになる。

全てリセットしたくなること…たまにはあるけど、でも実際にしようとは思ったことないからなぁ。
リセットして、今まで気づいてきた関係が全くなくなってしまうのはこわい。
特に、恋人と急に別れようなんて思えないからなぁ。

逆に、この本を読んで、今まで仲良くしてきたけど、今は連絡が途絶えてしまった人を想う。

バイト先の塾講師として、歳は離れているけど同僚として仲良くお話してもらった、子どものいる主婦の先生。

社会人になってから勤めた職場でよく飲みに行った上司、先輩、後輩。

セミナーの交流会で仲良くなり、よくお茶をしながら話していた友達。

なんとなく連絡しづらくなって、いつしか連絡をとらなくなった。
どうしてるかなぁ、と思いながら。

だから最近は、関係を続けたい友達は、なるべく自分から、何もなくても連絡するようにしている。
それでも、日々あっという間にすぎて、間が空いてしまうけれど。

今、子育て中だから、今の時期に知り合った人は、子どもの成長につれて会わなくなってしまうんだろうな。
よく利用している子育て支援センターの職員さん。
児童館の先生たち。
それらの人たちは、友達というわけでもないから、それこそ連絡する必要もなく、離れていってしまうんだろうなと思うとなんだか寂しい。
特に児童館に推しがいるから…。
おかあさんといっしょの歌のおにいさんの、近くで話せる推しとしてウキウキさせてもらっています。

いつか会えなくなるとしても、会えてよかったと思える人がたくさんいるのは嬉しい。
今精一杯会いに行っておこうと思う。
あなたも、今会える人には精一杯会いに行ってほしいな、と思うのです。